前立腺肥大症の病態及び治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 前立腺の外腺部分が肥大し、排尿障害を起こす。
- 前立腺肥大症は、前立腺がんへ進展する。
- 前立腺特異抗原(PSA)は、前立腺肥大症の確定診断に有用である。
- タムスロシン塩酸塩を治療に用いる場合は、起立性低血圧に対する注意が必要である。
- ブチルスコポラミン臭化物は、前立腺肥大症による排尿障害の改善に有用である。

前立腺肥大症の病態及び治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 正 5 誤解答・解説
4
1 誤
前立腺肥大症では、前立腺の内腺部分が肥大し、排尿障害を起こす。
前立腺肥大症は、前立腺がんに進展することはない。
前立腺特異抗原(PSA:prostate specific antigen)は、必ずしも前立腺肥大症で高値を示すとは限らないため、前立腺肥大症の確定診断には用いられない。なお、直腸診や国際前立腺症状スコアによる自覚症状の評価、エコー検査が前立腺肥大症の確定診断に有用であるとされている。
タムスロシン塩酸塩は、アドレナリンα1受容体作用を有し、血管拡張作用を示すため、副作用として起立性低血圧を起こす可能性がある。
ブチルスコポラミン臭化物は、抗コリン作用を有し、膀胱平滑筋収縮抑制作用を示すため、前立腺肥大症による排尿障害を悪化させるおそれがある。
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