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第103回薬剤師国家試験 問345(実践問題) 一般用医薬品(乗り物酔い)

 35歳男性。乗物酔い防止薬の購入のため薬局を訪れた。男性は、自分と5歳の子供の両方が服用できる一般用医薬品を希望している。子供は錠剤やカプセル剤を服用できる。薬剤師がこの男性に勧める医薬品の成分と用量として適切なのはどれか。2つ選べ。

解答・解説

解答
1、2

解説
 本問の男性は、乗り物酔い防止薬の購入のため、来局していることから有効成分より乗り物酔いに用いられる一般用医薬品を選択する必要がある。また、5歳の子供も服用できることも希望しているため、乗り物酔い防止する一般用医薬品のうち、5歳の子供も服用できる一般用医薬品を選択する必要がある。

1 正
ジフェンヒドラミンサリチル酸塩(抗ヒスタミン作用)、シプロフィリン(中枢興奮作用)は共に乗り物酔い防止薬の有効成分として用いられる。設問の有効成分を含む一般用医薬品は、マイトラベルであり、成人では1回3錠、5歳以上11歳未満では1回1錠服用することとされている。

2 正
 塩酸メクリジン(抗ヒスタミン作用)、スコポラミン臭化水素酸塩水和物(副交感神経遮断作用)は共に乗り物酔い防止薬の有効成分として用いられる。設問の有効成分を含む一般用医薬品は、トラベルミンファミリーであり、成人では1回2錠、5歳以上11歳未満では1回1錠服用することとされている。

3 誤
 マレイン酸フェニラミン(抗ヒスタミン作用)、アミノ安息香酸エチル(鎮吐作用)、スコポラミン臭化水素酸塩水和物(副交換神経遮断作用)、無水カフェイン(中枢興奮作用)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミン類)は乗り物酔い防止薬の有効成分として用いられる。設問の有効成分を含む一般用医薬品は、アネトン「ニスキャップ」であり、成人では、1回1カプセル服用することとされているが、15歳未満は服用しないこととされている。

4 誤
 設問の有効成分を含む一般用医薬品は、催眠鎮静薬である。

5 誤
 設問の有効成分を含み一般用医薬品は、かぜ薬(内用)である。

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