68歳男性。交通外傷で右上腕を開放骨折していることが判明し、骨接合術が予定された。術前管理として薬剤師が持参薬を確認した。次の持参薬の中で手術に向けて注意の必要な薬物はどれか。2つ選べ。
- ロスバスタチン
- タムスロシン
- ダビガトラン
- ロキソプロフェン
- テルミサルタン
68歳男性。交通外傷で右上腕を開放骨折していることが判明し、骨接合術が予定された。術前管理として薬剤師が持参薬を確認した。次の持参薬の中で手術に向けて注意の必要な薬物はどれか。2つ選べ。
解答 解説解答・解説
3、5
選択肢のうち、手術にむけて注意の必要な薬物は、「ダビガトラン」と「テルミサルタン」である。
<ダビガトランについて>
ダビガトランは抗凝固薬であり、手術を実施する患者では、出血の危険性が増大するため、手術や侵襲的手技の24時間前まで(完全な止血機能を要する大手術を実施する場合や出血の危険性が高い患者を対象とする場合は手術2日以上前まで)に本剤を休薬することとされている。
<テルミサルタンについて>
テルミサルタンはアンギオテンシンⅡAT1受容体遮断薬であり、手術時に投与すると手術時にみられる血圧低下に対するレニン−アンギオテンシン系の賦活化を抑制するため、手術前24時間は投与しないことが望ましいとされている。
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