HOME > 第103回薬剤師国家試験 > 第103回薬剤師国家試験 第103回薬剤師国家試験 問172 2020年4月11日 第103回薬剤師国家試験 問172 各グラフの実線は、肝でのみ消失する薬物を経口投与したときの血中濃度推移を表す。肝固有クリアランスが2倍に増加したときの血中濃度推移(破線)を表す最も適切なグラフはどれか。1つ選べ。ただし、この薬物の肝での消失は血流律速で、well−stirred modelに基づくものとする。 解答・解説 解答 4 解説 肝固有クリアランス増加時の血中濃度推移を考えるにあたっては、「吸収過程の変化」と「消失過程の変化」を考える必要がある。 <吸収過程の変化(肝初回通過効果の変化)> 肝固有クリアランスが2倍になると、肝抽出率が増加し、肝初回通過効果を受けやすくなる。 →実線に比べ、破線の最高血中濃度は小さくなる。 <消失過程の変化> 「この薬物の肝での消失は血流律速で、well−stirred modelに基づくものとする」と記載されていることから、肝固有クリアランスが2倍になっても、肝臓における消失過程はほとんど変化しない。 →実線と破線のグラフの傾きはほとんど同じ。 上記より、最も適切なグラフは選択肢4のグラフである。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第103回薬剤師国家試験