各グラフの実線は、肝でのみ消失する薬物を経口投与したときの血中濃度推移を表す。肝固有クリアランスが2倍に増加したときの血中濃度推移(破線)を表す最も適切なグラフはどれか。1つ選べ。ただし、この薬物の肝での消失は血流律速で、well−stirred modelに基づくものとする。
各グラフの実線は、肝でのみ消失する薬物を経口投与したときの血中濃度推移を表す。肝固有クリアランスが2倍に増加したときの血中濃度推移(破線)を表す最も適切なグラフはどれか。1つ選べ。ただし、この薬物の肝での消失は血流律速で、well−stirred modelに基づくものとする。
解答 解説解答・解説
4
肝固有クリアランス増加時の血中濃度推移を考えるにあたっては、「吸収過程の変化」と「消失過程の変化」を考える必要がある。
<吸収過程の変化(肝初回通過効果の変化)>
肝固有クリアランスが2倍になると、肝抽出率が増加し、肝初回通過効果を受けやすくなる。
→実線に比べ、破線の最高血中濃度は小さくなる。
<消失過程の変化>
「この薬物の肝での消失は血流律速で、well−stirred modelに基づくものとする」と記載されていることから、肝固有クリアランスが2倍になっても、肝臓における消失過程はほとんど変化しない。
→実線と破線のグラフの傾きはほとんど同じ。
上記より、最も適切なグラフは選択肢4のグラフである。
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[…] 第103回薬剤師国家試験 問172 […]