解答
2、4
解説
設問のア、イ、ウで示される物質は、ア:プロパノール、イ:ドデシル硫酸ナトリウム、ウ:塩化ナトリウムである。
1 誤
曲線Iは濃度の増加に伴って表面張力が急激に減少していることから、曲線Ⅰを示す物質は界面活性剤(イ:ドデシル硫酸ナトリウムなど)である。
2 正
曲線Ⅰにおいて、C1より高い濃度では表面張力が一定になっていることからC1は臨界ミセル濃度であることがわかる。臨界ミセル濃度以上の界面活性剤溶液では、水相表面における物質の濃度(吸着量)は飽和して一定である。
3 誤
曲線Ⅱは濃度の増加に伴って表面張力が軽度に減少していることから、曲線Ⅱを示す物質は脂肪酸、アルコール(ア:プロパノールなど)である。
4 正
曲線Ⅰ、Ⅱのように濃度の増加に伴って表面張力が低下する物質は、水相表面に吸着する特徴を有することから、その吸着様式を正吸着という。なお、曲線Ⅲのように濃度の増加に伴って表面張力が増加する物質は、水相表面に吸着せず水相内部に存在することから、その吸着様式を負吸着という。
5 誤
曲線Ⅲは濃度の増加に伴って表面張力が増加していることから、曲線Ⅲを示す物質は無機塩類(ウ:塩化ナトリウムなど)である。曲線Ⅲは負吸着を起こすため、水中より水相表面の濃度が低くなる。
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[…] 第102回 問172 […]