真核細胞におけるmRNAからタンパク質への翻訳過程に関する記述について、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 翻訳過程は、開始、伸長及び終結の3段階の反応により完結する。
- 遺伝子の転写反応が完結する前に、翻訳開始反応が起こる。
- 翻訳開始反応は、mRNAの5’末端側から3’末端側の方向に進行する。
- リボソームがもつペプチジルトランスフェラーゼ活性により、ペプチド鎖伸長反応が起こる。
- アミノアシルtRNAの生成には、ATPのエネルギーを利用してアミノ酸が活性化される必要がある。

真核細胞におけるmRNAからタンパク質への翻訳過程に関する記述について、誤っているのはどれか。1つ選べ。
解答 解説 2 誤っている 3 正しい 4 正しい 5 正しい解答・解説
2
1 正しい
翻訳過程は、開始、伸長、終結の3段階の反応により完結する。
・開始
mRNAの開始コドンにアミノアシルtRNA、リボソームが結合し、開始複合体を形成する。
・伸長
リボソーム上のP部位に存在するアミノ酸又はペプチドは、ペプチジルトランスフェラーゼの作用によりA部位に存在するアミノ酸に転移しペプチドが伸長される。
・終結
リボソームのA部位にmRNA終止コドンが到達し、終始因子(遊離因子)が導入されることによりペプチド鎖はリボソームから切り離され翻訳が終結する。
遺伝子の転写反応が完結した後に、翻訳開始反応が起こる。
翻訳開始反応は、mRNAの5’末端側から3’末端側の方向に進行する。
解説1参照
アミノアシルtRNAは、tRNAにアミノ酸が結合したものであり、ATP存在下、アミノ酸がアミノアシルtRNA合成酵素(アミノ酸活性化酵素)により活性化された後、tRNAと結合することにより生成する。
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