HOME > 第102回薬剤師国家試験 > 第102回薬剤師国家試験 第102回薬剤師国家試験 問106 2020年4月11日 第102回薬剤師国家試験 問106 次に示した医薬品の活性成分Aに関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。 1 N末端のアミノ酸はD−プロリンである。 2 C末端では、L−プロリンの環内の窒素がN−エチル化されている。 3 L−ロイシンのエナンチオマーであるD−ロイシンが含まれている。 4 経口投与には適さない。 解答・解説 解答 3、4 解説 設問に示された医薬品の活性成分Aは、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)誘導体であるリュープロレリン酢酸塩である。 1 誤 活性成分AのN末端に結合しているアミノ酸はL−プロリンである。 2 誤 活性成分AのC末端では、L−プロリンの環内の窒素はアルギニン(Arg)とペプチド結合(赤の点線部分)している。なお、L−プロリンのカルボキシ基は、エチルアミノ基(青の点線部分)が結合している。 3 正 活性成分Aには、N末端から6番目にD−Leu(D−ロイシン)が含まれている。 4 正 活性成分A(リュープロレリン酢酸塩)はペプチドホルモンであり、消化管からの吸収性が悪く、また、消化分解されるため、経口投与には適さない。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第102回薬剤師国家試験