次に示した医薬品の活性成分Aに関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。
- N末端のアミノ酸はD−プロリンである。
- C末端では、L−プロリンの環内の窒素がN−エチル化されている。
- L−ロイシンのエナンチオマーであるD−ロイシンが含まれている。
- 経口投与には適さない。
次に示した医薬品の活性成分Aに関する記述のうち正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
3、4
解説
設問に示された医薬品の活性成分Aは、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)誘導体であるリュープロレリン酢酸塩である。
1 誤
活性成分AのN末端に結合しているアミノ酸はL−プロリンである。
2 誤
活性成分AのC末端では、L−プロリンの環内の窒素はアルギニン(Arg)とペプチド結合(赤の点線部分)している。なお、L−プロリンのカルボキシ基は、エチルアミノ基(青の点線部分)が結合している。
3 正
活性成分Aには、N末端から6番目にD−Leu(D−ロイシン)が含まれている。
4 正
活性成分A(リュープロレリン酢酸塩)はペプチドホルモンであり、消化管からの吸収性が悪く、また、消化分解されるため、経口投与には適さない。
コメント
コメント一覧 (2件)
102回問106の選択肢1の解説について質問です。
N末端のアミノ酸はL−プロリンではなく、L-グルタミン酸ではないでしょうか。それが閉環してL-ピログルタミン酸になっていると思うのですが、どうでしょうか?
[…] 第102回 問106 […]