局所麻酔薬メピバカインに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 構造の特徴からエステル型の局所麻酔薬に分類される。
- 細胞の内側から電位依存性Na+チャネルに作用する。
- 太い神経線維より細い神経線維に対する興奮伝導抑制作用が強い。
- 炎症巣では細胞外液が酸性側に傾くため、局所麻酔効果が高くなる。
- 粘膜からの浸透性が高いので、表面麻酔に用いられる。
局所麻酔薬メピバカインに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
2、3
解説
1 誤
本剤は、アミド型の局所麻酔薬である。
2 正
本剤は、分子型で知覚神経の細胞膜を透過し、細胞内で陽イオンに変換された後、細胞の内側から電位依存性Na+チャネルを遮断する。
3 正
局所麻酔薬は、一般に、太い神経繊維より細い神経繊維に対する興奮伝導抑制作用が強い。
4 誤
炎症巣では細胞外液が酸性に傾くため、本剤のイオン形が増加し、細胞膜透過性が低下することにより局所麻酔作用が減弱する。
5 誤
本剤は、粘膜からの浸透性が低いため、表面麻酔には用いられない。
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