肝臓で一部が代謝され、一部は未変化体のまま胆汁排泄される薬物について、その肝クリアランスが低下する要因となり得るのはどれか。2つ選べ。
- 心拍出量の増大
- 血中タンパク結合の阻害
- 肝取り込みの阻害
- 肝代謝酵素の誘導
- 胆汁排泄の阻害
肝臓で一部が代謝され、一部は未変化体のまま胆汁排泄される薬物について、その肝クリアランスが低下する要因となり得るのはどれか。2つ選べ。
解答
3、5
解説
肝臓において、薬物は代謝及び胆汁排泄により消失する。このことから、肝クリアランスは、肝臓における代謝クリアランスと胆汁排泄クリアランスの影響を受けて変化する。また、肝クリアランスは、肝血流量の影響を受けて変化する。
1 誤
心拍出量の増大により肝血流量が増大するため、肝クリアランスは増大する。
2 誤
血中タンパク結合の阻害により、遊離型の薬物濃度が増大し、薬物の肝臓への移行性が増大するため、肝クリアランスは増大する。
3 正
肝取り込み阻害により、薬物の肝臓への移行性が低下するため、肝クリアランスは低下する。
4 誤
肝代謝酵素の誘導により代謝クリアランスが増大するため、肝クリアランスは増大する。
5 正
胆汁排泄の阻害により胆汁排泄クリアランスが低下するため、肝クリアランスは低下する。
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[…] 第100回 問168 […]