あるタンパク質の遺伝子において1塩基置換型の変異が起こった結果、対応するアミノ酸がグルタミン酸からバリンに置き換わった変異タンパク質が生じた。考えられるDNAの塩基の置換はどれか。下表を参考にして、1つ選べ。
あるタンパク質の遺伝子において1塩基置換型の変異が起こった結果、対応するアミノ酸がグルタミン酸からバリンに置き換わった変異タンパク質が生じた。考えられるDNAの塩基の置換はどれか。下表を参考にして、1つ選べ。
解答 解説解答・解説
4
本問は、タンパク質の遺伝子において1塩基置換型の変異が起こり、生合成されるタンパク質のグルタミン酸(Glu)がバリン(Val)に変化するときのDNAの塩基の置換を考える問題である。この問題を解くにあたり、確認すべき項目は、DNAセンス鎖におけるGluのコード、Valのコードである。遺伝暗号表には、mRNAにおけるアミノ酸に対応するコードが記載されていることから、遺伝暗号表よりDNAセンス鎖におけるGluのコード、Valのコードを確認するには、UをTに置換する必要がある。
<遺伝暗号表のGluのコード、Valのコード>
・Gluのコード:GAA、GAG
・Valのコード:GUU、GUC、GUA、GUG
<DNAセンス鎖におけるGluのコード、Valのコード>
・Gluのコード:GAA、GAG
・Valのコード:GTT、GTC、GTA、GTG
上記の過程で確認したコードで、1ヵ所塩基の異なる組合せは、GAA→GTA又はGAG→GTGの2種類である。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 第100回 問116 […]