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リジン(Lys、K:Lysine)

 

リジン(Lys, K)は、タンパク質を構成する必須アミノ酸の一つで、化学式は C6H14N2O2 である。体内で合成できないため、食事を通じて摂取する必要がある。リジンは成長や組織修復、免疫機能の維持に重要な役割を果たす。

構造と性質

  1. 構造
    • リジンの側鎖は4つの炭素を持つ直鎖構造にアミノ基(–NH2)が付いた構造をしている。
    • 側鎖のアミノ基が塩基性を示し、pH 7.4の生理的条件下で陽イオンになる。
  2. 性質
    • 塩基性アミノ酸の一つで、アルギニンヒスチジンとともに分類される。
    • タンパク質内で他の分子と結合したり、相互作用を持つ重要な役割を果たす。

生理的役割

  1. タンパク質合成
    • リジンはタンパク質の構成成分であり、筋肉や組織の修復、成長に必要不可欠である。
  2. カルニチン合成
    • リジンはビタミンCとともに、脂肪酸の代謝やエネルギー産生に関与するカルニチンの合成に必要である。
  3. 免疫機能の維持
    • 抗体や酵素の合成を助け、免疫系の機能を強化する。
  4. コラーゲンの生成
    • リジンは結合組織の構成成分であるコラーゲンの生成に関与し、皮膚や骨の健康維持に役立つ。

食品と栄養

  1. リジンを多く含む食品
    • 肉類(鶏肉、豚肉、牛肉)
    • 魚介類(サケ、マグロ、イワシ)
    • 乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)
    • 大豆製品(豆腐、納豆、味噌)
    • 穀物(特にキヌアやアマランサスなどの擬穀類)
  2. 健康効果
    • 骨密度の向上
    • ストレス軽減
    • 免疫力向上
    • 疲労回復

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