◉名称、化学構造
一般名:ジアゼパム
商品名:セルシン
◉分類
マイナートランキライザー
◉効能・効果
- 神経症における不安・緊張・抑うつ
- うつ病における不安・緊張
- 心身症(消化器疾患、循環器疾患、自律神経失調症、更年期障害、腰痛症、頸肩腕症候群)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ
- 下記疾患における筋緊張の軽減
脳脊髄疾患に伴う筋痙攣・疼痛 - 麻酔前投薬
◉薬理作用
ジアゼパムは、GABAA受容体のベンゾジアゼピン系受容体に結合し、細胞外から細胞内へのCl-の流入を促進することで過分極誘起作用(神経機能抑制作用)を促進する。
・馴化、鎮静作用
・筋弛緩作用
・抗痙攣作用
◉使用する際の注意
- 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意する。
- 連用により薬物依存を生じることがあるので、漫然とした継続投与による長期使用を避ける。本剤の投与を継続する場合には、治療上の必要性を十分に検討する。
◉相互作用
◉薬物動態学的相互作用の要因
- CYP阻害剤(シメチジン、シプロフロキサシン、フルボキサミンなど)により、本剤の代謝が阻害される。
- CYP誘導剤(リファンピシンなど)により、本剤の代謝が促進される。
◉薬力学的相互作用の要因
- 中枢抑制薬(フェノチアジン系薬、バルビツール酸系薬)との併用により中枢抑制作用が強く現れる。
- 筋弛緩作用を有する薬剤(ダントロレンナトリウム、ボツリヌス毒素)との併用により筋弛緩作用が強く現れる。
◉副作用
◉主な副作用
眠気、ふらつき、めまい、歩行失調、頭痛、失禁、言語障害、ふるえ、頻脈、血圧低下、吐き気、嘔吐、食欲不振、便秘、口渇、発疹、倦怠感、脱力感、浮腫、黄疸など
◉重大な副作用[初期症状]
大量連用による薬物依存、離脱症状
[けいれん・ふるえが起こる、不眠・不安になる、幻覚・妄想が起こる]刺激興奮、錯乱
[興奮する、錯乱する]呼吸抑制
[息苦しい]
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