第98回薬剤師国家試験」カテゴリーアーカイブ

第98回薬剤師国家試験 問345

小学校から担当の学校薬剤師に対して、ノロウイルス感染対策として給食室の調理台や調理器具の消毒に関して質問があった。
塩素濃度200 ppmの次亜塩素酸ナトリウム液を3 L準備するには、6 w/v%次亜塩素酸ナトリウム消毒液が何mL必要か。1つ選べ。

 1
 3
 10
 30
 100

 

 

 

解説
<塩素濃度200 ppmの次亜塩素酸ナトリウム液3 Lに含まれる次亜塩素酸ナトリウムの量を求める>
200 ppm(200×106=0.0002)×3 L=0.0002×3000 mL=0.0002×3000 g=0.6 g
<6 w/v%次亜塩素酸ナトリウム消毒液の容積を求める>
0.6 gの次亜塩素酸ナトリウムを準備するために必要な6 w/v(0.06 g/mL)%次亜塩素酸ナトリウム消毒液の容積を以下のように求めることができる。
0.6 g÷0.06 g/mL=10 mL

解答
3

第98回 問345 PDF

第98回薬剤師国家試験 問344

病院の医師から保険薬局に対して、保険処方せんに基づいた在宅患者訪問薬剤管理指導の依頼があった。薬剤師の対応のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

 薬学的管理指導を、医師の指示に基づいて行った。
 病院薬剤師にはこの業務が行えないことを、患者家族に説明した。
 家庭用血圧計で血圧を毎日測定し、記録するよう指導した。
 薬の服用が困難であることを確認した上で、処方医に剤形の変更を提案した。
 副作用が発現している可能性があったので、処方医に電話で報告した。

 

 

 

解説
1 正しい
在宅患者訪問薬剤管理指導では、薬剤師は、医師の指示に基づき、薬学的管理指導計画を策定し、患家を訪問して、薬歴管理、服薬指導、服薬支援、薬剤服用状況及び薬剤保管状況の確認等の薬学的管理指導を行い、当該指示を行った医師に対して訪問結果について必要な情報提供を文書で行う。
2 誤っている
病院薬剤師も在宅患者訪問薬剤管理指導を行うことができる。
3 正しい
在宅患者訪問薬剤管理指導において、薬剤師は患者に対して毎日バイタルサイン(血圧、体温、脈拍など)を測定し、記録するように指導することがある。
4 正しい
在宅患者訪問薬剤管理指導を行った際に剤形が不適切であることに気づいた場合、薬剤師は処方医に対して剤形の変更を提案することができる。
5 正しい
在宅患者訪問薬剤管理指導を行った際に副作用が発現している可能性があることに気づいた場合、薬剤師は処方医にその旨を報告する必要がある。

解答
2

第98回 問344 PDF

第98回 問345

第98回薬剤師国家試験 問343

35歳男性。一般用医薬品を求めて来局した。胸焼けを訴えたので、商品A(ファモチジン製剤、第一類医薬品)又は商品B(制酸を目的とする製剤、第二類医薬品)を使用するのが良いと判断した。この時の対応として、正しいのはどれか。2つ選べ。

 登録販売者が、書面を用いて情報提供し商品Aを販売した。
 薬剤師が、口頭で情報提供し商品Aを販売した。
 薬剤師が、書面を用いて情報提供し商品Bを販売した。
 登録販売者が、口頭で情報提供し商品Bを販売した。

 

 

 

解説
1 誤
登録販売者は、商品A(ファモチジン製剤、第一類医薬品)を販売することはできない。
2 誤
薬剤師は、商品A(ファモチジン製剤、第一類医薬品)を販売する場合には、書面を用いて必要な情報を提供する必要がある。
3 正
薬剤師及び登録販売者は、商品B(制酸を目的とする製剤、第二類医薬品)を販売する際には、必要な情報を書面もしくは口頭で提供するように努めなければならない。
4 正
解説3参照

解答
3、4

第98回 問343 PDF

第98回 問344

第98回薬剤師国家試験 問342

初めて来局した患者から一般名処方の保険処方せんを受け取った。初めての投薬であることを患者に確認した。調剤薬を決定する上で、最も適切な対応はどれか。1つ選べ。

(処方)
〔般〕テプレノンカプセル50 mg 1回1カプセル(1日3カプセル)
1日3回 朝昼夕食後 7日分

 処方医に販売名を照会する。
 薬剤師の判断に基づいて先発医薬品を選択する。
 薬剤師の判断に基づいて後発医薬品を選択する。
 患者に先発医薬品又は後発医薬品の使用に関する意向を確認する。
 処方医に先発医薬品又は後発医薬品の使用に関する意向を確認する。

 

 

 

解説
医薬品名が一般名で記載されている処方せんを調剤する際には、患者に先発医薬品又は後発医薬品の使用に関する意向を確認後、患者の意向に添った調剤を行う必要がある。

解答
4

第98回 問342 PDF

第98回 問343

第98回薬剤師国家試験 問341

ペン型インスリン製剤を患者に交付した後の使用方法及び保管方法の記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。

 使用前には空打ちを行う。
 毎日同一部位に注射する。
 未使用の製剤は、凍結して保管する。
 未使用の製剤は、室温で保管する。
 使用開始後の製剤は、室温で保管する。

 

 

 

解説
1 正
インスリンを正確に投与するために、ペン型インスリンを使用する前には必ず空打を行う。
2 誤
毎日、同一の部位に注射すると、皮膚の萎縮やしこりが認められることがあるため、注射部位を毎回かえる必要がある。
3 誤
未使用の製剤は、凍結を避け2〜8℃で保管し、使用開始後の製剤は、室温で保管する。
4 誤
解説3参照
5 正
解説3参照

解答
1、5

第98回 問341 PDF

第98回 問342

第98回薬剤師国家試験 問340

薬剤管理指導業務に関する記述のうち、不適切なのはどれか。1つ選べ。

 対象患者ごとに指導記録を作成した。
 患者の訴えや自覚症状を傾聴し、副作用の早期発見に努めた。
 小児に対して直接指導ができないと判断し、母親に服薬指導を行った。
 対象患者に使用される全ての薬剤について、薬学的管理指導を行った。
 施設に勤務している薬剤師は1名であったが、薬学的管理指導を行い薬剤管理指導料を算定した。

 

 

 

解説
1 正しい
当該保険医療機関内の薬剤師は、入院中の患者ごとに薬剤管理指導記録を作成し、使用される全ての薬剤の投薬又は注射に際して必要な薬学的管理指導を行い、必要事項を記入するとともに、当該記録に基づく適切な患者指導を行う必要がある。
2 正しい
当該保険医療機関内の薬剤師は、過去の投薬・注射及び副作用発現状況等を患者又はその家族から聴取し、副作用の早期発見に努める必要がある。
3 正しい
小児及び精神障害者等に対して、直接指導できないと判断した場合は、その家族に対して服薬指導等を行う。
4 正しい
解説1参照
5 誤っている
薬学的管理指導を行い、薬剤管理指導料を算定するためには、2名以上の薬剤師が施設に勤務していなければならない。

解答
5

第98回 問340 PDF

第98回 問341

第98回薬剤師国家試験 問339

患者が入院時に持ち込んだ医薬品(持参薬)等に関する入院先の医療機関の薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。

 当該医療機関の採用薬ではなかったので、持参薬の入院中の服用状況を診療録に記載しなかった。
 同一銘柄の医薬品が採用されていなかったので、持参薬の情報に加えて院内で採用されている同種同効薬の情報を担当医に提供した。
 持参薬を粉砕し分包したので、調剤料を算定した。
 持参薬以外にサプリメントの使用について確認した。

 

 

 

解説
1 誤
持参薬が医療機関の採用薬であるかないかは関係なく、患者の治療状況を確認するために持参薬の服用状況を診療録に記載する必要がある。
2 正
今後、薬物療法を行うに当たって、持参薬の内容及びそれに代わる医薬品(代替薬)に関する情報を担当医に提供する必要がある。
3 誤
調剤された薬剤を粉砕した場合は、調剤料を算定することができるが、持参薬を粉砕し分包しても、調剤料を算定することはできない。
4 正
入院時には、持参薬以外に使用中のサプリメント、一般用医薬品、副作用歴、アレルギー歴についても確認する必要がある。

解答
2、4

第98回 問339 PDF

第98回 問340

第98回薬剤師国家試験 問338

医薬品情報源に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 「医薬品・医療機器等安全性情報」は、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度により収集された情報をもとに、日本医薬情報センターが発行するものである。
 「医療用医薬品添付文書」は、薬事法で規定された法的根拠のある情報源である。
 「医薬品インタビューフォーム」は、添付文書の情報を補完する目的で、日本病院薬剤師会が発行する資料である。
 「医療用医薬品品質情報集」は、原薬の品質を評価した情報集である。
 「医薬品安全対策情報」は、医療用医薬品添付文書の「使用上の注意」の改訂情報を収載したものである。

 

 

 

解説
1 誤
「医薬品・医療機器等安全性情報」は、医薬品・医療機器等安全性情報報告制度により収集された情報をもとに、厚生労働省が発行するものである。
2 正
「医療用医薬品添付文書」は、薬事法で規定された法的根拠のある情報源であり、各種医療情報の中で唯一法的根拠をもつ。
3 誤
「医薬品インタビューフォーム」は、添付文書の情報を補完する目的で、日本病院薬剤師会が記載要項を策定し、製薬企業が作成・提供している医薬品情報である。
4 誤
「医療用医薬品品質情報集」は、後発医薬品の品質評価のための進捗状況、溶出パターンなどをまとめた情報集である。
5 正
「医薬品安全対策情報」は、DSU(Drug Safety Update)ともいわれ、医療用医薬品添付文書の「使用上の注意」の改訂情報を収載したものである。

解答
2、5

第98回 問338 PDF

第98回 問339

第98回薬剤師国家試験 問337

法律に基づいた医薬品の管理及び取扱いに関する記述のうち、適切なのはどれか。1つ選べ。

 フェンタニルクエン酸塩注射液とメチルフェニデート塩酸塩錠を、鍵のかかる同一の保管庫で保管した。
 麻薬施用者が、疾患の治療を目的としてジアセチルモルヒネ散を施用した。
 1%のコデインリン酸塩水和物散を、麻薬保管庫に保管しなかった。
 スキサメトニウム塩化物注射液を、劇薬用の冷所保管庫に保管した。
 セレギリン塩酸塩錠を、他の医薬品と区別して覚せい剤保管庫に保管した。

 

 

 

解説
1 誤
麻薬は覚せい剤以外の医薬品と区別して鍵のかかる堅固な設備内に保管しなければならない。フェンタニルクエン酸塩注射液は麻薬に該当し、メチルフェニデート塩酸塩錠は向精神薬に該当するため、両薬剤を鍵のかかる同一の保管庫で保管することはできない。
2 誤
麻薬施用者は、ジアセチルモルヒネ(ヘロイン)を施用することはできない。
3 正
1%のコデインリン酸塩水和物散は、麻薬に該当しないため、麻薬保管庫に保管する必要はない。
4 誤
スキサメトニウム塩化物注射液は毒薬に該当するため、毒薬用の冷所保管庫に保管する。
5 誤
セレギリンは覚せい剤原料に該当するため、覚せい剤保管庫に保管する必要はない。

解答
3

第98回 問337 PDF

第98回 問338

第98回薬剤師国家試験 問336

病院で働く職種と主な職務内容の組合せのうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

職種 職務内容
医師 医療及び保険指導を掌ることによって公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保する。
臨床検査技師 検体検査のほか厚生労働省令で定める種々の生理学的検査を行う。
診療放射線技師 人体に対して放射線照射を行う。
臨床工学技士 身体に障害のある者に対し、基本的動作能力の回復を図るため、治療体操等の運動や物理的手段を加える。
作業療法士 身体又は精神的に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行わせる。

 

 

 

 

解説
臨床工学技士とは、生命維持管理装置(人工呼吸器、人工心肺装置、血液浄化装置など)の操作及び保守点検を行う。なお、「身体に障害のある者に対し、基本的動作能力の回復を図るため、治療体操等の運動や物理的手段を加える」を行うのは、理学療法士である。

解答
4

第98回 問336 PDF

第98回 問337