第97回薬剤師国家試験」カテゴリーアーカイブ

第97回薬剤師国家試験 問345

消毒薬の説明として、誤っているのはどれか。1つ選べ。

 グルタラールは、医療器具の消毒に使用できる。
 ポピドンヨードは、皮膚や創傷面の消毒に使用できる。
 ベンザルコニウム塩化物は、口腔内の消毒に使用できる。
 消毒用エタノールは、芽胞を形成した細菌に対して有効である。
 次亜塩素酸ナトリウムは、B型肝炎ウイルスに有効である。

 

 

 


解説

1 正しい
グルタラールは、種々の材質(金属製、ゴム製、プラスチックなど)に腐食性を有しないため、医療機器の消毒に使用できる。なお、グルタラールは毒性が強いため、人体の消毒に使用できない。
2 正しい
ポビドンヨードは、皮膚・粘膜の創傷面、熱傷、感染部位の消毒、手指・皮膚の消毒に使用できる。なお、ポビドンヨードは酸化作用を有するため、医療機器の消毒に使用できない。
3 正しい
ベンザルコニウム塩化物は、粘膜の消毒に用いられるため、口腔内の消毒に使用できる。
4 誤っている
消毒用エタノールは、芽胞を形成した細菌に対して効果が認められていない。
5 正しい
次亜塩素酸ナトリウムは、消毒作用が強く、B型肝炎ウイルス(HBV)に対しても有効である。


解答

4

第97回薬剤師国家試験 問344

地域における薬剤師の活動に関する記述のうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。

 学校における衛生活動や児童・生徒への薬の教育にたずさわる。
 地域住民の健康増進に積極的にかかわる。
 未使用の医療用医薬品を回収し、有効期限内の医薬品を再利用する。
 保健機能食品に関する情報提供を行う。

 

 

 


解説

地域における薬剤師の活動について、適切でないのは、未使用の医療用医薬品を回収し、有効期限内の医薬品を再利用することである。
<地域における薬剤師の主な活動>
・学校薬剤師として、小・中・高等学校の学校衛生活動や児童・生徒への薬の教育にたずさわる。
・医薬品、医薬部外品、健康機能食品などについて情報提供を行い、地域住民の健康増進に貢献する。
・大規模災害発生時、避難所などでの服薬指導、医薬品の供給等にたずさわる。 など


解答

3

第97回 問345

第97回薬剤師国家試験 問343

薬局での受診勧奨に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。

 一般用医薬品を使用したが症状が悪化したとの訴えがあったので、受診勧奨を行った。
 受診勧奨時に、同意を得ないで来局者の情報を医師に提供した。
 症状が重篤であったが、かかりつけの医療機関が休診日であったため受診勧奨しなかった。
 一般用医薬品の効能・効果にはない症状であったため、受診勧奨を行った。

 

 

 


解説

1 正
一般用医薬品を使用して症状が悪化したと患者から訴えがあった場合、一般用医薬品では患者の状態を改善できていない可能性があるため、受診勧奨を行う必要がある。
2 誤
受診勧奨する際、来局者の情報を医師に提供する場合、来局者の同意を得る必要がある。
3 誤
症状が重篤で病院を受診する必要がある場合、かかりつけの医療機関が休診日であっても他の医療機関を受診するように勧める必要がある。
4 正
一般用医薬品で対応できない症状がある場合、受診勧奨する必要がある。


解答

1、4

第97回 問344

第97回薬剤師国家試験 問342

薬剤性の皮膚粘膜眼症候群が疑われる代表的な初期症状はどれか。2つ選べ。

 発熱(38℃以上)
 紅斑
 黄疸
 四肢のしびれ
 空咳

 

 

 


解説

皮膚粘膜眼症候群は、スティーブンス・ジョンソン症候群ともよばれ、初期症状として、38℃以上の発熱、全身の皮膚、粘膜に紅斑や水疱、びらんなどを呈する。


解答

1、2

第97回 問343

第97回薬剤師国家試験 問341

一般用医薬品の配合成分及び使用法と、その医薬品を長期連用した場合に生じる可能性のある副作用との組合せのうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。 

 

 

 


解説

1 正しい
ナファゾリン塩酸塩は、血管収縮作用を有するため、鼻粘膜の充血に用いられる。ナファゾリン塩酸塩を含む点鼻液を過度に用いると、鼻粘膜の血管の反応性が低下し、副作用として、二次充血を起こすことがある。
2 正しい
フルオシノロンアセトニドは、抗炎症作用を有するため湿疹や皮膚炎などに用いられる。フルオシノロンアセトニドを含む塗布剤を長期間連用すると、副作用として、ステロイド皮膚(皮膚の萎縮、毛細血管の拡張、紫斑など)を起こすことがある。
3 正しい
ブロモバレリル尿素を含む内服剤を長期連用または連用中に投与中止すると、副作用として、せん妄、振戦などを起こすことがある。
4 誤っている
カンゾウエキスには有効成分として、グリチルリチンが含まれている。グリチルリチンは、副作用として、低カリウム血症、高血圧などを伴う偽アルドステロン症を起こすことがある。
5 正しい
コデインリン酸塩水和物を含む内服剤を長期間連用すると、副作用として、薬物依存を起こすことがある。


解答

4

第97回 問342

第97回薬剤師国家試験 問340

保険調剤における先発医薬品から後発医薬品への変更に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、後発医薬品への変更が可能とされた処方せんとする。

 患者へ後発医薬品に関する説明を行い、同意を得た上で変更を行った。
 後発医薬品に変更する際に、適応症を確認した。
 錠剤の先発医薬品を散剤の後発医薬品に、薬剤師の判断で変更して調剤した。
 医療機関には変更に伴う情報提供を行わなかった。
 交付済の後発医薬品を後日先発医薬品と交換した。

 

 

 


解説

1 正
後発医薬品への変更調剤を行う場合、患者へ後発医薬品に関する説明を行い、同意を得る必要がある。
2 正
先発医薬品と後発医薬品では、適応症が異なることがある。そのため、先発医薬品を後発医薬品に変更する際には適応症について確認する必要がある。
3 誤
錠剤と散剤は類似する別剤形に該当しないため、錠剤の先発医薬品を散剤の後発医薬品に変更することはできない。内服薬を後発医薬品に変更調剤する場合は、類似する別剤形(①、②、③)に変更することが可能である。
①錠剤(普通錠)、錠剤(口腔内崩壊錠)、カプセル剤、丸剤
②散剤、顆粒剤、細粒剤、ドライシロップ剤(内服用固形剤として調剤する場合に限る)
③液剤、シロップ剤、ドライシロップ剤(内服用液剤として調剤する場合に限る)
4 誤
後発医薬品への変更調剤を行った場合は、医療機関に変更に伴う情報提供を行う必要がある。
5 誤
後発医薬品への変更を行った場合、交付後の後発医薬品を先発医薬品に交換することはできない。


解答

1、2

第97回 問341

第97回薬剤師国家試験 問339

保険調剤後の調剤録に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

 調剤済みの処方せんに必要事項を記入して調剤録とした。
 保険薬局開設者が、調剤録を最終の記入日から5年間保存したので廃棄した。
 1回目の分割調剤時に、調剤録に代えて処方せんに必要事項を記入した。
 処方せんに関する医師への疑義照会の内容を調剤録に記載した。
 患者の被保険者証記号番号を調剤録に記載した。

 

 

 


解説

1 正しい
保険調剤した際、調剤済みとなった処方せんに必要事項を記入したものは、調剤録とすることが可能である。
2 正しい
薬局開設者は、調剤録を最終の記入日から3年間保存しなければならない。よって、設問のように調剤録を最終記載日から5年間保存したものを廃棄することは問題ない。
3 誤っている
処方せんに必要事項を記入したものを調剤録とすることができるのは、調剤済みになった場合である(解説1参照)。保険調剤により1回目の分割調剤を行い、調剤済みとならなかった場合は、処方せんとは別に調剤録を作成し、必要事項を記載する必要がある。
4 正しい
医師等に疑義照会した場合には、疑義照会した内容を調剤録に記載する必要がある。
5 正しい
調剤録には、患者の被保険者証記号番号、保険者名、生年月日等を記載する必要がある。


解答

3

第97回 問340

第97回薬剤師国家試験 問338

保険薬局における麻薬の取扱いに関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

 処方せんにより麻薬を調剤する場合は、麻薬小売業者の免許は不要である。
 麻薬を購入する時は、麻薬譲渡証を麻薬卸売業者から受け取り、麻薬譲受証を麻薬卸売業者に渡す。
 麻薬を調剤する時は、在庫数と帳簿上の残数を確認する。
 麻薬処方せんを保存する際には、一般の処方せんとは別にする。
 麻薬帳簿は、最終記載の日から2年間保管する。

 

 

 


解説

1 誤っている
保険薬局において、処方せんにより麻薬を調剤する場合は、麻薬小売業者の免許が必要である。
2 正しい
保険薬局において、麻薬卸売業者より麻薬を購入する時は、麻薬譲渡証を麻薬卸売業者から受け取り、麻薬譲受証を麻薬卸売業者に渡す必要がある。
3 正しい
麻薬を調剤した時は、使用した数量を帳簿に記載し、在庫数と帳簿上の残数を確認する必要がある。
4 正しい
5 正しい
麻薬小売業者は、麻薬帳簿を備え、譲渡・譲受、廃棄した麻薬の品名及び数量等を記載し、最終記載の日から2年間保管する必要がある。


解答

1

第97回 問339

第97回薬剤師国家試験 問337

以下の用語(略語)のうち、肝機能を示すマーカーはどれか。2つ選べ。

 AST
 BUN
 CPK(CK)
 CRP
 γ–GTP(γ–GT)
 HbA1C
 INR
 WBC

 

 

 


解説

選択肢の用語(略語)のうち、肝機能を示すマーカーは、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼを示すASTとγ−グルタミルトランスペプチターゼ(γ−グルタミルトランスフェラーゼ)を示すγ−GTP(γ−GT)である。
1 正
2 誤
BUNは、血液尿素窒素の略語であり、腎機能の指標として用いられる。
3 誤
CPK(CK)は、クレアチンホスホキナーゼ(クレアチニンキナーゼ)の略語であり、筋肉細胞壊死の有無を調べる際に用いられる。
4 誤
CRPは、C反応性タンパク質の略語であり、炎症の有無を調べる際に用いられる。
5 正
6 誤
HbA1Cは、糖化ヘモグロビンの略語であり、糖尿病の指標として用いられる。
7 誤
INRは、プロトロンビン時間国際正規化比の略語であり、ワルファリンの効果判定に用いられる。
8 誤
WBCは、白血球数の略語であり、感染症の有無や血液疾患の有無を調べる際に用いられる。


解答

1、5

第97回 問338

第97回薬剤師国家試験 問336

注射剤の投与に際して使用する医療器材に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

 プロポフォールの脂肪乳剤を点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。
 ニトログリセリン注射液を乳酸リンゲル液で希釈して点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。
 硝酸イソソルビド注射液を5%ブドウ糖注射液で希釈して点滴静注する際に、ポリエチレン製の輸液セットを使用する。
 ダイズ油を主成分とする脂肪乳剤を点滴静注する際に、輸液ラインに微生物ろ過フィルターを装置する。
 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有するタクロリムス注射液を生理食塩液に希釈して点滴静注する際に、ポリ塩化ビニル製の輸液セットを使用する。

 

 

 


解説

1 誤
プロポフォール注射剤及びタクロリムス注射液には、可溶化剤として界面活性剤が含まれており、その可溶化剤により、ポリ塩化ビニル(PVC)製の輸液セットに可塑剤として含まれているフタル酸ジ−(2−エチルヘキシル)(DEHP)が溶出することがある。よって、プロポフォール注射剤及びタクロリムス注射液を投与する際は、DEHPを含まない輸液セットを使用することが望ましい。
2 誤
ニトログリセリン及び硝酸イソソルビドを希釈して点滴静注する際に、PVC輸液セットを使用すると、ニトログリセリン及び硝酸イソソルビドが吸着することがある。よって、ニトログリセリン及び硝酸イソソルビドを希釈して点滴静注する際には、ポリエチレン製またはポリプロピレン製の輸液セットを使用する。
3 正
解説2参照
4 誤
ダイズ油を主成分とする脂肪乳剤などのエマルション製剤を点滴静注する際に、輸液ラインに微生物ろ過フィルターを装置すると、エマルションの安定性が低下することがある。よって、ダイズ油を主成分とする脂肪乳剤を点滴静注する際に、輸液ラインに微生物ろ過フィルターを装置しない。
5 誤
解説1参照


解答

3

第97回 問337