BRCA(Breast Cancer Susceptibility Gene)とは、DNA修復に関与する遺伝子であり、BRCA1とBRCA2の2種類が存在する。これらの遺伝子に変異があると、乳がんや卵巣がんの発症リスクが大幅に上昇する。
1. BRCAの役割
BRCA1およびBRCA2は、相同組換え修復(HRR)というDNA修復機構に関与し、DNA損傷の修復を行うことでゲノムの安定性を維持している。
2. BRCA遺伝子検査
① 検査の目的
- 乳がん・卵巣がんの発症リスク評価
- 家族歴がある人の遺伝カウンセリング
- がんの個別化治療(PARP阻害薬の適応)
② 遺伝子検査の対象者
- 乳がん・卵巣がんの家族歴がある人
- 若年発症(40歳以下)の乳がん患者
- トリプルネガティブ乳がんの患者
- 卵巣がんの患者
3. BRCA変異陽性者の対応
① 予防的手術
- 予防的乳房切除(乳がんリスク低減)
- 予防的卵巣・卵管切除(卵巣がんリスク低減)
② サーベイランス(定期検診)
- 乳がん → MRI+マンモグラフィー
- 卵巣がん → 超音波検査+CA-125測定
③ 薬物療法(PARP阻害薬)
- オラパリブ(Olaparib) → BRCA変異陽性の乳がん・卵巣がん・前立腺がん




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