目安量とは、健康な人々が適切な栄養状態を維持するために、1日あたりに摂取することが望ましいとされる栄養素の量を示した基準である。これは、科学的根拠が不足しているために推定平均必要量(EAR)や推奨量(RDA)が設定できない場合に代わりに設定される。
1. 目安量の目的
目安量は以下を目的として設定される:
- 適切な栄養状態の維持:
- 推奨量を設定できない栄養素に対して、必要な摂取量の目安を提供する。
- 栄養不足の予防:
- 必要量の参考値として活用し、不足や欠乏症のリスクを減らす。
- 栄養教育や指導の基準:
- 個人や集団の食事設計や栄養摂取の評価に役立つ。
2. 目安量の設定方法
目安量は以下の情報に基づいて設定される:
- 観察的データ:
- 健康な集団で観察された実際の栄養摂取量や摂取の中央値。
- 臨床データや疫学的研究:
- 栄養素の不足や過剰による健康影響に関する限られたデータ。
- 専門家の判断:
- 科学的根拠が不十分な場合、専門家の経験的知見に基づいて決定される。
3. 目安量の対象
目安量は、以下の条件に該当する栄養素に対して設定される:
- 推定平均必要量(EAR)が不明な場合:
- 必要量の科学的根拠が不十分である栄養素。
- 集団データが不足している場合:
- 特定の条件下での摂取量に関する詳細なデータが得られない場合。
4. 目安量と他の基準値との違い
- 推定平均必要量(EAR)との違い:
- 推定平均必要量は科学的根拠に基づいて設定されるが、目安量は根拠が不十分な場合に設定される。
- 推奨量(RDA)との違い:
- 推奨量は、健康な個人の97~98%をカバーする量であり、科学的なデータに基づくが、目安量はそれが困難な場合に代替的に用いられる。




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