図はヒト解糖系の反応経路の概略を表したものである。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。なお、Pはリン酸基を表している。
- ①の反応は、ミトコンドリアのマトリックスで起こる。
- ②の反応は、アロステリック酵素により触媒され、ATPにより促進される。
- ③の反応には、補酵素としてNAD+が用いられる。
- ④の反応に伴い、ADPからATPが生成される。
- ⑤の反応は、好気的条件下で促進される。
図はヒト解糖系の反応経路の概略を表したものである。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。なお、Pはリン酸基を表している。
解答 解説 2 誤 3 正 4 正 5 誤 参考解答・解説
3、4
1 誤
①の反応は、細胞質で起こる。なお、解糖系に関与する酵素はすべて細胞質に存在していることから、解糖系に関与する反応はすべて細胞質で行われる。
②の反応を触媒する酵素(ホスホフルクトキナーゼ)は、アロステリック酵素であり、ATPにより活性が阻害され、ADPにより活性が促進される。
③の反応には、補酵素として、NAD+を必要とする。
④の反応は、ADPからATPを生成するリン酸化反応である。
⑤の反応は、一般に、嫌気的条件下で促進される。
アロステリック酵素とは、基質と結合する基質結合部位以外にアロステリックエフェクター(調節因子)との結合部位を有し、活性が調節される酵素のことである。
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