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線条体(Striatum)

線条体は、大脳基底核を構成する主要な部分で、感情や行動、運動の制御、報酬系、学習など多くの機能に関与する脳の領域である。

線条体の構造

線条体は、以下の2つの主な部分で構成される:

  1. 背側線条体(Dorsal Striatum)
    • 尾状核(Caudate Nucleus)
      記憶、学習、注意、運動の計画に関連。
    • 被殻(Putamen)
      主に運動の制御や調整に関与。
  2. 腹側線条体(Ventral Striatum)
    • 主に側坐核(Nucleus Accumbens)が含まれる。
      報酬系や動機づけ、快楽の処理に重要な役割を果たす。

線条体の主な機能

  1. 運動の調整と制御
    • 線条体は、基底核回路を通じて運動の開始や滑らかさの調整を行う。
    • 特に、余分な動きを抑える機能を持つ。
  2. 報酬と動機づけ
    • 腹側線条体(特に側坐核)は、報酬や快楽に関する信号処理を担い、動機づけ行動や習慣形成に寄与する。
  3. 学習と記憶
    • 習慣化学習(反復的な行動によって強化される学習)や手続き記憶(技能や習慣に関連する記憶)に関与。
    • 報酬予測エラーの信号を利用して行動の適応を促進する。
  4. 感情と認知の調整
    • 線条体は、大脳皮質や大脳辺縁系と連携して、感情や認知の制御をサポートする。

神経伝達物質との関連

線条体は、いくつかの重要な神経伝達物質と密接に関連している:

  • ドパミン
    線条体におけるドパミンの作用は、運動の制御、報酬処理、学習に不可欠。

    • ドパミンが不足すると、パーキンソン病のような運動障害を引き起こす。
    • 過剰なドパミン活動は、統合失調症の症状に関連する可能性がある。
  • GABA(γ-アミノ酪酸)
    主に抑制性の信号を送る神経伝達物質として、線条体内で活動を調整。
  • グルタミン酸
    興奮性の信号を伝達し、線条体が皮質や他の基底核領域と情報を交換するのに重要。

線条体と関連する疾患

  1. パーキンソン病
    • 線条体におけるドパミン不足により運動障害が生じる。
    • 振戦(ふるえ)、筋強剛(硬直)、動作緩慢が特徴。
      • 依存症
        • 報酬系(側坐核を含む腹側線条体)が過剰に活性化されることで、薬物依存や行動依存が引き起こされる。

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