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グランザイム(Granzyme)

グランザイムとは、細胞傷害性リンパ球(特にキラーT細胞やナチュラルキラー(NK)細胞)によって産生されるセリンプロテアーゼの一種であり、標的細胞のアポトーシス(プログラムされた細胞死)を誘導する役割を果たしている。

特徴

  1. セリンプロテアーゼ
    • グランザイムはタンパク質分解酵素の一種であり、標的細胞のアポトーシスに関与する。
  2. 免疫応答の中核
    • 感染細胞や腫瘍細胞を迅速に除去するための重要な因子である。

作用メカニズム

  1. パーフォリンとの協働
    • パーフォリンが標的細胞の細胞膜に孔を形成し、グランザイムがその孔を通じて細胞内に侵入する。
  2. 細胞内での作用
    • グランザイムBは、以下の過程でアポトーシスを誘導する:
      • カスパーゼの活性化:カスパーゼ3などのアポトーシス関連酵素を直接活性化し、細胞死を促進する。
      • ミトコンドリアの破壊:ミトコンドリアからシトクロムcを放出させることで、アポトーシス経路を活性化する。
  3. 非カスパーゼ依存的経路
    • グランザイムAは、カスパーゼを介さないアポトーシス経路を活性化することで、細胞死を誘導する。

役割

  1. ウイルス感染細胞の除去
    • ウイルスに感染した細胞を迅速に排除し、感染拡大を抑制する。
  2. 腫瘍細胞の破壊
    • 異常増殖した腫瘍細胞をアポトーシスに誘導して破壊する。
  3. 免疫制御
    • 感染や腫瘍細胞を除去することで、免疫系の恒常性維持に寄与する。

種類別の機能

  • グランザイムA:非カスパーゼ依存的経路で細胞死を誘導する。
  • グランザイムB:カスパーゼを活性化し、アポトーシスを誘導する主な役割を担う。

臨床的意義

  1. 免疫療法
    • グランザイムを利用した免疫療法は、がん治療や感染症治療の分野で注目されている。
  2. 病態との関連
    • グランザイムの過剰な活性化は、自己免疫疾患や慢性炎症の原因となる可能性がある。

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