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銅(Copper, Cu)

    銅(Copper, Cu)は、周期表の第4周期、第11族に属する金属元素であり、化学記号はCu、原子番号は29である。銅は人類が古代から利用してきた金属であり、熱伝導性や電気伝導性に優れた特性を有している。また、生体においても必須微量元素として重要な役割を果たしている。

    物理的および化学的特性

    1. 外観:
      • 銅は赤みがかった金属光沢を有する柔らかい金属である。
    2. 化学特性:
      • 空気中で酸化されて黒色の酸化銅を形成する。
      • 酸やアルカリ溶液に溶解してイオンを形成する。

    生物学的役割

    銅は微量ながら生体にとって必要不可欠であり、多くの酵素の補因子として機能する。

    銅を有する酵素

    1. シトクロムCオキシダーゼ:
      • 細胞呼吸において電子伝達系で活性酸素を還元する反応に関与する。
    2. スーパーオキシドディスムターゼ(SOD):
      • 活性酸素種(スーパーオキシド)の分解を促進し、酸化ストレスを軽減する。
    3. チロシナーゼ:
      • メラニン合成に関与し、皮膚や髪の色素生成を助ける。

    摂取源

    銅は食品中に広く存在し、以下の食品に多く含まれる:

    • 肝臓や貝類(特に牡蠣)
    • ナッツ類(カシューナッツ、アーモンドなど)
    • 全粒穀物
    • ダークチョコレート
    • 豆類(レンズ豆やインゲン豆など)

    不足による影響

    銅欠乏は稀であるが、以下の影響を引き起こす可能性がある:

    1. 貧血:
      • 鉄の代謝異常により鉄欠乏性貧血が発生する。
    2. 神経障害:
      • 銅欠乏により神経伝達が阻害され、感覚障害や筋力低下が生じる場合がある。
    3. 免疫低下:
      • 白血球機能の低下により感染症への抵抗力が弱くなる。

    過剰摂取のリスク

    銅の過剰摂取は毒性を示す場合がある:

    1. 銅中毒:
      • 頭痛、吐き気、下痢、肝臓や腎臓の障害を引き起こす可能性がある。
    2. ウィルソン病:
      • 遺伝性疾患であり、体内で銅が過剰に蓄積して肝臓や脳に損傷を与える。

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