イートン・ランバート症候群(Lambert-Eaton Myasthenic Syndrome: LEMS)は、神経筋接合部における自己免疫性疾患であり、筋力低下や自律神経症状を引き起こす。
1. 病態生理
① 発症メカニズム
- 神経筋接合部(シナプス前終末)において、電位依存性カルシウムチャネル(VGCC)に対する自己抗体が産生される。
- これにより、アセチルコリン(ACh)放出が低下し、筋肉の収縮が障害される。
② 免疫機構との関係
- 悪性腫瘍が発症のトリガーとなることがある。
- 逆に、腫瘍を伴わない特発性LEMSも存在する。
2. 症状
① 筋力低下
② 自律神経症状
③ その他の神経症状
3. 鑑別疾患
主に「重症筋無力症(MG)」と鑑別が必要
| イートン・ランバート症候群(LEMS) | 重症筋無力症(MG) | |
|---|---|---|
| 原因 | VGCC自己抗体 | ACh受容体自己抗体 |
| 自律神経症状 | あり | なし |
| 抗コリンエステラーゼ薬の効果 | 効果が乏しい | 効果あり |
4. 治療
① 原疾患の治療
② 対症療法
- アミファンプリジン
K+チャネルを阻害し、脱分極を引き起こすことにより膜電位依存性Ca2+チャネルを開口させ、細胞内へのCa2+の流入を促進することにより、アセチルコリンの放出を促進する。




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