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細胞骨格

こんにちは。今回は、細胞の中に張りめぐらされている「細胞骨格(cytoskeleton)」について解説していきます。

細胞というのは、単に膜と中身が詰まった袋ではありません。内部には、まるで足場のように張り巡らされた「細胞骨格(cytoskeleton)」と呼ばれる構造が存在しています。これは、細胞の形を保つだけでなく、物質の輸送や細胞分裂、さらには運動まで関与するという、非常に重要な役割を担っています。

細胞骨格には大きく3種類あり、それぞれに特徴的な構造と機能があります。順番に見ていきましょう。

🧵微小管:細胞内を走る“高速輸送路”

まず最初に紹介するのは、微小管(microtubule)です。これは、α-チュブリンとβ-チュブリンという2種類のタンパク質が交互に並び、13本のフィラメントがチューブ状に集合してできた構造です。チューブ状であるため、比較的剛性が高く、細胞内でも曲がりにくいという性質を持っています。

微小管は、細胞の中心部にある中心体(中心小体)から放射状に広がるように配置されており、この構造によって、細胞の隅々まで物質を運ぶことができるのです。有糸分裂のときには、微小管が染色体を正確に分配する“紡錘糸”としても働きます。さらに、神経細胞のような長い細胞では、微小管が神経軸索の中で物質を輸送する道筋を担い、生命活動の維持に不可欠な役割を果たしています。

🪢中間径フィラメント:細胞の形を守る“構造補強材”

次に紹介するのが、中間径フィラメント(intermediate filament)です。名前の通り、太さは微小管とアクチンフィラメントの中間に位置します。

このフィラメントは、線維状タンパク質が束になってロープのような構造を作っており、引っ張る力(張力)に対して非常に強いという特徴があります。細胞が外部から力を受けたときにも、簡単に形を崩さないのはこの構造のおかげです。

面白いことに、中間径フィラメントは組織ごとに種類が異なるという点も特徴です。たとえば、皮膚の細胞ではケラチン、筋肉の細胞ではデスミン、神経細胞ではニューロフィラメントが発現しており、それぞれの組織の構造と機能を支えています。

🪶アクチンフィラメント:細胞の“かたち”と“うごき”を生み出す繊維

最後に紹介するのが、アクチンフィラメント(actin filament)です。これは、G-アクチンという球状のタンパク質が重合して、F-アクチンという二本鎖構造の線維を形成したものです。直径は細胞骨格の中で最も細く、細胞膜のすぐ下に豊富に存在しており、細胞の形を整えたり変形させたりする役割を持っています。

アクチンフィラメントは、細胞が動くときや、食作用によって異物を取り込むときにも活躍します。また、動物細胞の分裂では収縮環をつくり、2つの娘細胞へ分かれるのを助けています。さらに筋細胞では、アクチンフィラメントがミオシンと相互作用して筋原線維を構成し、筋収縮を引き起こすという、運動そのものに直結する役割を果たしています。

✅まとめ:細胞骨格は「支える」だけではない

細胞骨格は、「細胞の形を支える構造物」として紹介されることが多いですが、実際にはそれ以上の働きを担っています。

微小管は、物質輸送や染色体の移動など“ダイナミックな移動”に関与し、
中間径フィラメントは、構造の安定性と張力への抵抗に優れた“補強材”となり、
アクチンフィラメントは、細胞の形の変化や分裂、運動といった“柔軟な反応”を担っています。

このように、細胞骨格は「静」と「動」の両面を支える、非常に洗練された仕組みです。国家試験でも、機能や構造、関与するタンパク質が問われやすい重要項目なので、構造・分布・役割をセットで押さえておきましょう。

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