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第110回薬剤師国家試験 問335

63歳男性。数日前より全身倦怠感があり、血圧低下、体重減少が出現したため近医を受診し、大学病院を紹介された。外観上皮膚の色素沈着が認められた。検査の結果、コルチゾールの低値及びACTHの高値が認められ、アジソン病の確定診断を受け、以下の処方が開始となった。

しかし、投薬開始後、低血圧及び低Na血症の改善が不十分であり、処方に追加する治療薬の検討が必要となった。
 この患者に追加する最も適切な治療薬はどれか。1つ選べ。

  1. デキサメタゾン
  2. ベタメタゾン
  3. フルドロコルチゾン
  4. スピロノラクトン
  5. エプレレノン
解答・解説

解答
3

解説
アジソン病は、副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイドおよび鉱質コルチコイド)の分泌低下により生じる疾患である。糖質コルチコイドの不足による症状には倦怠感、低血糖、体重減少などがあり、鉱質コルチコイドの不足により低Na血症、脱水、血圧低下、高K血症などがみられる。これに伴い、負のフィードバックによりACTHが高値となる。

本症例では、糖質コルチコイドとしてヒドロコルチゾンが導入されているが、低Na血症および低血圧が改善しないことから、鉱質コルチコイドの補充が不十分であると考えられる。

1 誤
デキサメタゾンは、強力な糖質コルチコイドであり、鉱質コルチコイド作用はほとんど示さないため、追加薬としては不適切である。

2 誤
ベタメタゾンは、強力な糖質コルチコイドであり、鉱質コルチコイド作用はほとんど示さないため、追加薬としては不適切である。

3 正
フルドロコルチゾンは、鉱質コルチコイド作用を有するため、低Na血症・高K血症・低血圧を是正する目的で追加することは適切である。

4 誤
スピロノラクトンは、抗アルドステロン薬であり、高K血症を悪化させる可能性があるため、追加薬としては不適切である。

5 誤
エプレレノンは、抗アルドステロン薬であり、高K血症を悪化させる可能性があるため、追加薬としては不適切である。

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