解答
1、4
解説
1 誤
薬歴にはジフェンヒドラミン塩酸塩、レボフロキサシン、ロキソプロフェンが3週毎に処方されており、これらは一般的に抗がん剤治療に伴う副作用(過敏症状や発熱、感染症)への対症療法であると考えられる。一方、今回の処方薬「アファチニブ」はEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんに対する分子標的治療薬であり、抗がん剤治療の後に導入されることが多い薬剤である。
2 誤
化学療法による発熱は、骨髄抑制に伴う白血球減少による感染性発熱(好中球減少性発熱)が典型である。血小板減少は出血傾向を引き起こすが、発熱の直接的原因とはなりにくい。
3 誤
アファチニブはEGFRチロシンキナーゼ阻害薬であり、副作用として重度の水様性下痢を発現する。下痢を放置すると脱水や電解質異常を引き起こすおそれがあるため、早期にロペラミドなどの止痢薬を使用し、必要に応じて医療機関の受診を促すことが重要である。
4 正
アファチニブを含むEGFRチロシンキナーゼ阻害薬では、皮膚障害(発疹、ざ瘡様皮疹、乾燥、掻痒など)が非常に高頻度で出現する。これらの皮膚障害は早期対処により重症化を防ぐことができるため、事前の患者指導が極めて重要である。
5 誤
アファチニブを飲み忘れた場合は、気がついたときに空腹時に1回分を服用する。ただし、次の飲む時間が近い場合(8時間以内)は飲み忘れた分をとばして、次の時間に1回分を服用する。なお、次回服用時には、2回分をまとめて服用することは控えるべきである。
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