ヒトにおける脂肪酸の生合成に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ミトコンドリアで行われる。
- アシル鎖の伸長過程で、補酵素としてNADHが利用される。
- クエン酸により促進される。
- アセチルCoAを前駆物質としてリノール酸が合成される。
- アセチルCoAをマロニルCoAに転換する反応が律速段階である。
ヒトにおける脂肪酸の生合成に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
3、5
解説
1 誤
脂肪酸の生合成(特に飽和脂肪酸のパルミチン酸(C16:0)まで)は、ヒトでは細胞質ゾルで行われる。一方、炭素数が18以上の脂肪酸の合成は、小胞体(滑面小胞体)などの他の細胞内小器官で行われる。なお、脂肪酸の分解であるβ酸化は、主にミトコンドリアのマトリックスで進行する。
2 誤
アシル鎖の伸長過程で、補酵素としてNADPHが利用される。NADPHはペントースリン酸回路から供給される。
3 正
脂肪酸合成の律速段階であるアセチルCoAカルボキシラーゼは、クエン酸によりアロステリックに活性化される。また、クエン酸はミトコンドリアで生成されたアセチルCoAを細胞質に運ぶ役割もあり、脂肪酸合成の中心的な調節因子である。
4 誤
ヒトは、リノール酸を体内で生合成できないため、食事から摂取する必要がある(リノール酸は必須脂肪酸である)。
5 正
脂肪酸の生合成の過程における律速段階は、アセチルCoAがマロニルCoAへ変換される反応である。なお、脂肪酸の律速段階に関わる酵素はアセチルCoAカルボキシラーゼである。
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