【概要】
皮膚がんは皮膚を構成する細胞ががん化して発生する悪性腫瘍であり、主に基底細胞がん、有棘細胞がん、悪性黒色腫(メラノーマ)の3種類がある。
<皮膚の構造とがんの発生>
皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層からなり、がんの種類によって起源となる細胞が異なる。
表皮内には角層、有棘層、基底層が存在し、それぞれ異なる細胞から腫瘍が発生する。
【分類】
◆ 基底細胞がん
表皮の最下層にある基底細胞から発生するがんで、皮膚がんの中では最も頻度が高い。
多くは中高年のまぶたや鼻の周辺など、日光曝露の多い部位に好発し、転移はまれである。
◆ 有棘細胞がん
表皮の中間層にあたる有棘層から生じるがんで、紫外線やウイルス感染、慢性炎症などが発症の引き金となる。進行すると周囲組織へ浸潤・転移する可能性がある。
◆ 悪性黒色腫(メラノーマ)
皮膚に色を与えるメラニン色素を産生するメラノサイトや、ホクロのもとになる母斑細胞に由来する悪性腫瘍。進行が早く、転移や再発が起こりやすいため、予後が非常に悪い腫瘍である。
【治療】
皮膚がんの治療の中心は外科的切除であり、腫瘍の種類や進行度に応じて適応が決まる。
特に有棘細胞がんやメラノーマでは、化学療法や免疫療法を併用する場合がある。
治療薬としては、フルオロウラシル(5-FU)やシスプラチンなどの抗がん剤に加え、
ニボルマブ(ヒト型抗PD-1抗体)などの免疫チェックポイント阻害薬も使用される。






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