1 腹痛
【概要】
腹痛とは、腹部に感じる痛み全般を指す症状である。発生源は必ずしも腹部に限らず、胸部疾患、全身性の代謝疾患、血液疾患などが原因となる場合もある。
2 腰背部痛
【概要】
腰背部痛とは、腰部や背中に感じる痛みの総称である。原因は多岐にわたり、脊椎の構造異常や外傷性変化、椎間板疾患、変性疾患のほか、脊椎以外の内臓疾患が放散痛として関与する場合もある。
3 吐血・下血
【概要】
吐血とは、上部消化管からの出血が原因で、口腔から血液を吐き出す状態を指す。吐いた血液が鮮紅色であれば新鮮な出血、赤褐色の凝固物であれば酸化された血液と判断されることがある。
一方、下血とは下部消化管からの出血によって血液成分が肛門から排出される状態であり、鮮血便、粘血便、黒色タール便などが認められる。
4 下痢・便秘
(1)下痢
【概要】
下痢とは、水分を多く含む液状または泥状の便が頻回に排泄される状態をいう。一般に、排便回数の増加や便の性状の変化(軟便〜水様便)によって診断される。腹痛、発熱、悪心などを伴うこともあり、便量の増加がみられるケースも多い。
(2)便秘
【概要】
便秘とは、便が腸管内に異常に長く停滞することで排便回数が減少し、排便量が減り、水分が吸収されて硬くなる状態である。また、通過時間の延長が関与し、慢性化するとさまざまな症状や合併症を生じる場合がある。
5 腹部膨満
【概要】
腹部膨満とは、腸管や腹腔内にガスまたは液体(腹水など)が貯留し、腹部が著しく張って膨らんだ状態を指す。主な原因としては、消化管内ガスの異常な貯留、腹水の貯留、腫瘍の増大などがあり、さらに腹膜や後腹膜臓器の腫瘍、妊娠なども誘因となる。
6 食欲不振
【概要】
食欲不振とは、食事の摂取量を調整する生体機構の異常により、通常の食事が摂れなくなる状態を指す。体重が実際に減少していなくても、「食べたい」という意欲の低下や、食事の量が明らかに減っている状況はこれに含まれる。また、空腹感があっても食事を受けつけない状態も該当する。逆に、空腹であるにもかかわらず食物への関心や欲求が生じない場合は、食欲不振症とも表現される。
7 黄疸
【概要】
血液中のビリルビン濃度が上昇し、皮膚や粘膜に沈着して黄色く見える状態を黄疸という。
とくに血中総ビリルビン濃度が約2〜3 mg/dLを超えると、眼球結膜(強膜)が黄染してくるのが特徴である。
8 嚥下障害
【概要】
嚥下とは、摂取した食物や水分を口腔から食道を通じて胃に送り込む一連の運動のことを指す。
この一連の動きにおいて、何らかの器質的・機能的な障害が存在する状態が「嚥下障害」である。














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