扁桃核は、大脳辺縁系に属する小さなアーモンド状の神経核であり、脳の深部、側頭葉の内側に位置する。感情処理、特に恐怖や不安といった情動反応において中心的な役割を果たす。また、記憶、特に感情的に強い体験に関連する記憶の形成に重要である。
扁桃核の主な機能
- 感情の処理
- 特に恐怖、不安、怒りといった強い感情の認識と反応に関与。
- 感情的刺激に対する身体反応(心拍数増加、呼吸変化など)の調整を行う。
- 記憶の形成と感情の関連付け
- 海馬と連携して、感情的に重要な出来事を記憶に定着させる。
- 特に「恐怖記憶」の形成に重要な役割を果たす。
- 脳の他の領域との情報伝達
- 視床や視床下部と連携し、自律神経系を通じた身体的反応を制御。
- 前頭前野と連携し、意思決定や感情の制御に関与。
扁桃核の関与する神経機能と行動
- 恐怖反応
扁桃核は、危険を検知して迅速な反応を引き起こす「恐怖回路」の中心的役割を果たす。 - 情動学習
報酬や罰に関連する情報を学習し、適切な行動を選択する。 - ストレス応答
扁桃核は、ストレスホルモン(例:コルチゾール)の分泌を調整する視床下部-下垂体-副腎軸に影響を与える。




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