強直間代発作(きょうちょくかんたいほっさ、Tonic-Clonic Seizure)は、かつて大発作(Grand Mal Seizure)と呼ばれていた発作型であり、全身の筋肉が硬直(強直期)した後、激しいけいれん(間代期)が続く発作である。
1. 特徴
- 突然の意識消失
- 全身の筋肉が硬直(強直期)
- 全身の激しいけいれん(間代期)
- 発作後は意識が回復するが、強い疲労感や混乱が残る(回復期)
- 舌を噛んだり、失禁を伴うことがある
- 数十秒〜2分程度で自然に収まる
2. 発作の経過
① 強直期(Tonic Phase)
- 突然意識を失い、全身の筋肉が硬直する
- 四肢が突っ張り、呼吸が一時的に止まることがある
- 発作開始時に叫び声を上げることがある(てんかん叫声)
- 持続時間は10~30秒程度
② 間代期(Clonic Phase)
- 全身の筋肉が交互に収縮・弛緩を繰り返し、激しくけいれんする
- 持続時間は30秒~1分程度
- 舌を噛むことがあり、口から泡を吹く場合がある
- 失禁を伴うことがある
③ 回復期(Postictal State)
- 発作が収まると、徐々に意識が回復する
- 強い疲労感、混乱、頭痛が残ることが多い
- 一時的に記憶が曖昧になることがある
- 数分〜数時間、深い眠りにつくことがある
3. 治療
① 薬物療法(抗てんかん薬)
- バルプロ酸(VPA)
- レベチラセタム(LEV)
- ラモトリギン(LTG)
- フェニトイン(PHT)
4. 状態てんかん(てんかん重積状態)
- 発作が5分以上続く、または意識が戻らず繰り返す場合
- 緊急対応が必要
- 第一選択はベンゾジアゼピン(ジアゼパム・ミダゾラム)投与
- 治療が遅れると脳障害や死亡リスクが高まる
5. 類似疾患との比較
| 疾患 | 主な違い |
|---|---|
| 強直間代発作 | 強直期→間代期の順でけいれん、意識消失、舌咬傷・失禁あり |
| 欠神発作 | 短時間の意識消失(数秒~20秒)、けいれんなし |
| ミオクローヌス発作 | 瞬間的な筋収縮(ピクッとする動き)、意識消失なし |
| 失神(血管迷走神経反射) | 徐々に意識を失い、回復も早い、けいれんは軽度 |
| 精神運動発作(複雑部分発作) | 部分的な意識障害、自動症あり、けいれんなし |




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