尿検査には、試験紙を用いた定性検査と、尿を遠心して沈渣成分を観察する尿沈渣検査がある。時間経過により尿中の成分は分解・変質するため、新鮮な尿を使用し、中間尿(排尿の中間部分)を用いるのが原則である。
便検査には潜血検査、寄生虫検査、細菌・ウイルス検査があり、大腸がんのスクリーニングには便潜血検査が広く利用される。
1 尿検査
(2)α₁-ミログロブリン/β₂-ミログロブリン
血中の低分子タンパク質で、糸球体で濾過され尿細管で再吸収される。
尿細管障害によって尿中に排泄されるため、尿細管障害の指標となる。
(3)N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ(NAG)
近位尿細管上皮細胞内にある酵素。
尿細管障害で尿中に出現するため、早期検出マーカーとして有用。
(4)尿ウロビリノーゲン
通常は腸内細菌により生成される。
・一部は肝臓で処理されるが、肝障害や胆道閉塞では異常値となる。
・低値:腸内での生成障害(例:胆道閉塞など)
・高値:溶血性疾患、肝障害、肝循環障害
(5)尿ビリルビン
直接型ビリルビンは水溶性で腎から排泄され得るが、通常はアルブミンと結合し血中に留まる。
肝胆道系閉塞や肝障害でビリルビンが血中に増加し、尿中へ漏出。
基準値:陰性(−)
(6)尿中アルブミン
通常の試験紙法では検出されないレベルの微量アルブミンを検出。
糖尿病性腎症や動脈硬化性疾患の早期診断に有用。
基準値:10mg/g・Cr以下
(24時間尿中:2〜20mg/day)
2 尿の色調
正常な尿の色は、淡黄色から黄褐色を示す。尿量が多いほど尿は希釈されて色が薄くなり、反対に尿量が少ないと濃くなる。黄疸がある場合には、尿が黄褐色に近い濃い色となり、振り混ぜると黄褐色の泡が見られることがあり、これはビリルビン尿を示唆する。また、血尿・ヘモグロビン尿・ミオグロビン尿・ポルフィリン尿などでは、尿が赤色~褐色に着色する。さらに、一部の薬剤の影響でも尿の色調が変化する場合がある。













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