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出血傾向

【概要】
出血傾向とは、出血を止める仕組み(止血機構)が正常に働かなくなった状態をいう。
本来、止血は
血小板の粘着・凝集凝固因子による血栓形成線溶系による血栓の調整
3つが協調して行われている。
しかし、これらのいずれかに異常が生じると、止血が不十分となり、皮下出血、紫斑、鼻出血、歯肉出血などの異常出血が起こりやすくなる。
つまり出血傾向は、単に「血が出やすい状態」ではなく、
血小板異常・凝固異常・線溶異常のいずれかが破綻した結果生じる病態である。

しもっち
出血傾向を示す疾患として、播種性血管内凝固症候群(DIC)、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、再生不良性貧血などが重要です。単に疾患名を覚えるのではなく、血小板減少なのか、凝固異常なのか、線溶系異常なのかといった出血が起こる理由とあわせて理解するようにしましょう。
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分類 原因
凝固系の異常 先天性
凝固因子(第VIII因子、IX因子など)の欠損による 血友病
後天性
ビタミンK欠乏、肝疾患、抗凝固薬の使用、
播種性血管内凝固症候群(DIC)
血小板機能低下 先天性
血小板無力症
後天性
本態性血小板血症(血栓傾向を伴うこともある)
抗血小板薬などによる薬剤性
血小板減少 破壊亢進
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
脾機能亢進消費亢進
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、
溶血性尿毒症症候群(HUS)、DIC
産生低下
再生不良性貧血
分布異常
脾腫
線溶系の異常 腫瘍細胞からの線溶因子の過剰放出
肝機能低下による線溶抑制障害
t-PA製剤などによる薬剤性
DIC

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