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個体の発生

生物が一つの受精卵から複雑な構造を持つ個体へと成長していく過程は、「個体発生」と呼ばれます。今回は、受精から器官形成までの基本的な流れ、三胚葉とその由来、さらに薬剤感受性との関係について解説します。

個体発生の三段階

個体の発生は大きく以下の3段階に分けられます:

  • 第一段階:卵割・胞胚形成・原腸胚形成(受精〜第3週)

  • 第二段階:器官の形成(第4〜8週、いわゆる「胚子期」)

  • 第三段階:成体の形成(第9週以降、胎児期)

このうち、第3週までを「前期発生」、第4週から第8週を「器官形成期(胚子期)」、それ以降を「胎児期」と呼ぶことがあります。

受精から着床までの流れ(前期発生)

  • 受精(0日目):精子と卵子が卵管膨大部で出会い、受精卵(接合子)が形成される。

  • 1.5日目:受精卵が2細胞期へと分裂(卵割開始)。

  • 3日目:8細胞期から桑実胚へと発達。球状に細胞が集まり始める。

  • 4.5日目:内部に液体がたまって胚盤胞が形成される。

  • 6日目:胚盤胞が子宮内膜に着床し、栄養膜が子宮と接触を始める。

この間、細胞数は増えるが細胞の大きさ自体は変わらないため、全体の大きさはほぼ一定のまま進行します。

原腸形成と三胚葉の分化(第3週)

着床後、細胞は形態変化を伴いながら3層構造へと分化します。これが「三胚葉の形成(原腸形成)」です。

  • 外胚葉:表皮、神経冠、脊髄、脳などを形成

  • 中胚葉:骨格、腎臓、心臓、血管、平滑筋など多くの体幹器官の基盤に

  • 内胚葉:腸管、肺、膀胱、中耳などの内腔臓器の構成要素となる

この時点で、各胚葉が将来的に分化していく運命が決まり始めます。

器官形成期(第4〜8週)

胚子期(第4〜8週)」は、各胚葉から臓器や器官が形作られる非常に重要な時期です。

  • 外胚葉由来の器官には、表皮、毛、爪、口腔上皮、角膜、脳・脊髄などの中枢神経系が含まれます。

  • 中胚葉由来の器官は、真皮、筋肉、骨、腎臓、心臓、血管など。

  • 内胚葉由来の器官には、消化管の上皮、肺、膀胱、内分泌腺(甲状腺・副甲状腺)などが含まれます。

特にこの時期は「形態異常(奇形)」のリスクが最も高く、薬剤や感染症などの環境因子による影響に非常に敏感です。

妊娠月齢と薬物感受性の変化

個体発生において、薬剤や外部刺激に対する感受性は妊娠週数によって変化します。

  • 妊娠0〜3週(第1ヶ月):「all-or-noneの法則」が支配的
     → この時期に受けた影響は「全部か無か」:強い障害は流産、軽度なら回復

  • 妊娠4〜7週(第2〜3ヶ月)絶対過敏期または催奇形期
     → 器官形成の真っ最中のため、奇形や器官形成異常のリスクが最も高い

  • 妊娠8週以降:胎児期
     → 主要な器官形成は完了し、成長と機能成熟の段階
     → 一部の薬剤は、胎児毒性(成長障害、機能異常)を示すことがある

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