こんにちは。本日は「上皮組織」について学びます。
上皮組織は、体表や管腔臓器の内側を覆う細胞層であり、構造と機能に応じていくつかのタイプに分けられます。とくに医学や薬学の国家試験では、「分類とその分布部位」を問う問題が出題されます。
1. 上皮組織の基本構造
上皮組織は、基底膜に沿って細胞が密に並んだ構造をしており、細胞間にはほとんど細胞間質が存在しません。
上皮細胞は常に再生・分裂が行われており、保護・吸収・分泌・感覚受容など多様な機能を担っています。
2. 上皮組織の分類
上皮組織は、細胞の層の数と形状によって分類されます。
◆ 単層扁平上皮
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特徴:扁平で薄い細胞が1層に並ぶ構造
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機能:ガス交換や物質交換に適している
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代表的な部位:血管やリンパ管の内皮、肺胞のⅠ型肺胞上皮細胞
◆ 単層円柱上皮
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特徴:高さのある円柱状の細胞が1層に並ぶ
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機能:分泌・吸収・運搬などに適している
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代表的な部位:胃、小腸などの消化管上皮、卵管、子宮内膜
◆ 重層扁平上皮
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特徴:複数層の細胞で構成され、表面に近づくにつれて扁平化する
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機能:機械的刺激に対する保護機能に優れる
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代表的な部位:表皮(皮膚)、口腔、咽頭、食道の粘膜
◆ 移行上皮(いこうじょうひ)
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特徴:層数や形状が変化しやすく、「伸縮性」に富む
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機能:臓器の膨張・収縮に適応
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代表的な部位:腎杯、腎盂、尿管、膀胱などの尿路系
◆ 多列線毛上皮
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特徴:すべての細胞が基底膜に接しているが、核の高さが異なるため多層に見える
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機能:線毛による異物除去や粘液分泌に関与
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代表的な部位:鼻腔、気管・気管支(気道上皮)
3. 試験対策ポイントまとめ
| 上皮の種類 | 形状・構造 | 主な機能 | 代表部位 |
|---|---|---|---|
| 単層扁平上皮 | 扁平な細胞が1層 | 物質交換 | 血管内皮、肺胞 |
| 単層円柱上皮 | 高い円柱状細胞が1層 | 吸収・分泌 | 小腸、胃、卵管 |
| 重層扁平上皮 | 表面に向かって扁平化、多層 | 保護 | 皮膚、口腔、食道 |
| 移行上皮 | 可変性あり | 伸縮対応 | 膀胱、尿管 |
| 多列線毛上皮 | 多層に見える単層、線毛あり | 異物除去 | 鼻腔、気管支 |
4. おわりに
上皮組織は分類だけでなく、「どの臓器・器官に存在するか」「それぞれの機能と適応」までセットで覚えることが重要です。とくに移行上皮と多列線毛上皮は誤りやすいポイントですので、構造の違いと部位をしっかり押さえましょう。
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