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ポリソルベート80(Polysorbate 80)

ポリソルベート80は、界面活性剤の一種であり、親水性と疎水性の両方の性質を持つ非イオン性界面活性剤である。特に乳化剤、可溶化剤、分散剤としての役割を持つ。

1. 化学構造と特性

化学的構造

  • 親水性部分:ポリエチレングリコール(PEG)鎖
  • 疎水性部分:ソルビタン(糖アルコール)とオレイン酸(脂肪酸)
  • 化学式:C₆₄H₁₂₄O₂₆

ポリソルベート80はソルビタンモノオレイン酸エステルのポリエチレングリコール(PEG)化誘導体であり、親水性親油性バランス(HLB値)が約15である。

主な特性

  • 水に可溶(高い親水性)
  • 乳化剤・可溶化剤として機能
  • 界面張力を低下させる
  • 生体適合性が高い(医薬品や化粧品にも使用)

2. 主な用途

2.1. 医薬品分野

ポリソルベート80は、注射剤、点眼薬などに使用される。

  • 難溶性薬物の可溶化(ミセル形成による水溶性向上)
  • タンパク質医薬品の安定化(凝集や沈殿を防ぐ)

    3. 毒性・安全性

    • 比較的安全な添加物として広く使用されている。
    • 過剰摂取による影響として、消化器症状やアレルギー反応が報告されている。
    • 注射剤やワクチンでの副作用として、アナフィラキシーの可能性があるが稀である。

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