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ネクローシス(Necrosis、壊死)

ネクローシス(Necrosis、壊死)は、外的要因によって細胞や組織が不可逆的に損傷を受け、死滅する病理学的な過程である。ネクローシスは通常、制御されていない形で進行し、炎症を伴うことが特徴である。

ネクローシスの特徴

  1. 非計画的な細胞死
    • ネクローシスはプログラムされた細胞死(例:アポトーシス)とは異なり、細胞が外的ストレスや損傷によって突然死滅するプロセスである。
  2. 外的要因の影響
    • 酸素不足(虚血)、物理的損傷、毒素、感染症、炎症などが原因となる。
  3. 炎症の発生
    • ネクローシスが起こると、細胞内内容物が周囲の組織に漏れ出し、免疫系がこれに反応して炎症を引き起こす。
  4. 局所的または広範囲な組織損傷
    • 組織が大きく損傷すると、臓器全体の機能障害を引き起こす場合がある。

ネクローシスの原因

  1. 物理的要因
    • 外傷、圧力、温度変化(熱傷、凍傷)。
  2. 化学的要因
    • 毒素、薬物、酸・アルカリによる損傷。
  3. 生物的要因
    • 細菌、ウイルス、寄生虫の感染。
  4. 血流障害
    • 虚血(血液供給の不足)、血栓症。
  5. 酸素供給不足
    • 低酸素症、窒息。
  6. 免疫反応
    • 自己免疫疾患や過剰な炎症反応。

ネクローシスとアポトーシスの違い

特徴 ネクローシス アポトーシス
細胞死の形態 病理的(制御されていない) 生理的(制御されたプログラムされた細胞死)
原因 外的要因(外傷、感染、毒素など) 内的要因(遺伝子制御、正常な発生過程)
炎症の有無 炎症を伴う 炎症を伴わない
細胞内容物 漏れ出す(膜の破壊) 漏れ出さない(小胞に包まれる)

ネクローシスの診断と治療

  1. 診断
    • 血液検査:壊死した細胞から漏れ出す特定の酵素や物質(例:LDH、CK、トロポニン)。
    • 画像診断:CT、MRI、超音波で組織損傷を確認。
    • 病理検査:壊死した組織の顕微鏡観察。
  2. 治療
    • 原因の除去:感染の治療、血流の回復(血栓溶解療法やバイパス手術)。
    • 抗炎症薬の投与:炎症の抑制。
    • 壊死組織の除去:外科的切除(壊疽の場合)。

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