ナイアシンは、ニコチン酸(nicotinic acid)またはニコチンアミド(nicotinamide)の形で体内に存在し、これらは互いに変換可能である。ナイアシンは、体内で重要な役割を果たす酵素の補因子(補酵素)として機能する。
ナイアシンの機能
ナイアシンは、体内で以下のような重要な機能を担っている。
- エネルギー代謝
- ナイアシンは、NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)およびNADP(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)という補酵素に変換され、これらは細胞内でのエネルギー生産に不可欠な役割を果たす。具体的には、糖質、脂質、タンパク質の代謝に関与し、ATP(細胞のエネルギー通貨)の生成を手助けする。
- DNA修復
- NADは、DNA修復や細胞の健康維持に必要な酵素の活性化にも関与している。
- 抗酸化作用
- NADPは、細胞内での酸化還元反応を通じて、抗酸化作用を発揮し、細胞を酸化ストレスから守る。
- 神経系の健康維持
- ナイアシンは神経系の健康にも関わり、神経伝達物質の合成に影響を与える。
ナイアシンを含む食品
ナイアシンは、さまざまな食品に含まれており、通常の食事から摂取可能である。主に以下の食品に豊富に含まれている。
- 動物性食品
- 鶏肉、豚肉、牛肉などの肉類
- 魚介類(特にサケ、マグロ、イワシ)
- レバー(特に牛レバーや鶏レバー)
- 植物性食品
- 全粒穀物(玄米やオートミールなど)
- ナッツ(アーモンド、ピーナッツなど)
- 豆類(ピーナッツ、レンズ豆など)
ナイアシンの欠乏症
ナイアシンが不足すると、ペラグラ(Pellagra)という疾患が発生する。ペラグラの主な症状は以下の3つです:
- 皮膚症状
- 紫外線に敏感な部分に皮膚炎が生じる。特に手足や顔などに紅斑が現れることが多い。
- 消化器系症状
- 下痢、食欲不振、腹痛など。
- 精神的症状
- 記憶障害や認知症状、精神的混乱が現れる。
ナイアシンの医療用途
高用量のナイアシンは、医療分野でも使用される。特に以下のような用途がある:
- 高コレステロール治療
- 高用量ナイアシンは、悪玉コレステロール(LDL)やトリグリセリドを減少させ、善玉コレステロール(HDL)を増加させる効果があり、動脈硬化の予防に役立つ場合がある。
- 血管拡張作用
- ナイアシンは血管を拡張させる作用があり、動脈の健康を保つ助けとなることがある。





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