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ナイアシン(ニコチン酸、ニコチン酸アミド)

ナイアシンは、ニコチン酸(nicotinic acid)またはニコチンアミド(nicotinamide)の形で体内に存在し、これらは互いに変換可能である。ナイアシンは、体内で重要な役割を果たす酵素の補因子(補酵素)として機能する。

ナイアシンの機能

ナイアシンは、体内で以下のような重要な機能を担っている。

  1. エネルギー代謝
    • ナイアシンは、NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)およびNADP(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)という補酵素に変換され、これらは細胞内でのエネルギー生産に不可欠な役割を果たす。具体的には、糖質、脂質、タンパク質の代謝に関与し、ATP(細胞のエネルギー通貨)の生成を手助けする。
  2. DNA修復
    • NADは、DNA修復や細胞の健康維持に必要な酵素の活性化にも関与している。
  3. 抗酸化作用
    • NADPは、細胞内での酸化還元反応を通じて、抗酸化作用を発揮し、細胞を酸化ストレスから守る。
  4. 神経系の健康維持
    • ナイアシンは神経系の健康にも関わり、神経伝達物質の合成に影響を与える。

ナイアシンを含む食品

ナイアシンは、さまざまな食品に含まれており、通常の食事から摂取可能である。主に以下の食品に豊富に含まれている。

  1. 動物性食品
    • 鶏肉、豚肉、牛肉などの肉類
    • 魚介類(特にサケ、マグロ、イワシ)
    • レバー(特に牛レバーや鶏レバー)
  2. 植物性食品
    • 全粒穀物(玄米やオートミールなど)
    • ナッツ(アーモンド、ピーナッツなど)
    • 豆類(ピーナッツ、レンズ豆など)

ナイアシンの欠乏症

ナイアシンが不足すると、ペラグラ(Pellagra)という疾患が発生する。ペラグラの主な症状は以下の3つです:

  1. 皮膚症状
    • 紫外線に敏感な部分に皮膚炎が生じる。特に手足や顔などに紅斑が現れることが多い。
  2. 消化器系症状
    • 下痢、食欲不振、腹痛など。
  3. 精神的症状
    • 記憶障害や認知症状、精神的混乱が現れる。

ナイアシンの医療用途

高用量のナイアシンは、医療分野でも使用される。特に以下のような用途がある:

  • 高コレステロール治療
    • 高用量ナイアシンは、悪玉コレステロール(LDL)トリグリセリドを減少させ、善玉コレステロール(HDL)を増加させる効果があり、動脈硬化の予防に役立つ場合がある。
  • 血管拡張作用
    • ナイアシンは血管を拡張させる作用があり、動脈の健康を保つ助けとなることがある。

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