テトラヒドロカンナビノール(THC)は、大麻(Cannabis sativa)に含まれる主要な精神活性成分であり、中枢神経系に作用する化合物である。
1. 化学構造と性質
- 化学名: Δ⁹-テトラヒドロカンナビノール(Delta-9-Tetrahydrocannabinol)。
- 構造:
- カンナビノイド骨格を持つ脂溶性の化合物。
- 性状: 無色または淡黄色の油状物質であり、熱や光に敏感。
2. 非医療使用と乱用
- 娯楽目的:
- THC含有量の高い大麻を喫煙、蒸気吸入、摂取する形で使用される。
- 快感、多幸感、リラクゼーションを得ることが目的。
- 乱用のリスク:
- 頻繁な使用により、記憶力や学習能力の低下、注意力の欠如などの影響が見られる。
- 精神依存が生じる可能性があるが、身体依存は比較的少ないとされる。
- 急性効果:
- 軽度の興奮、視覚や聴覚の変化、時間感覚の歪み。
- 高用量で不安、パニック、幻覚が引き起こされることがある。
3. 健康への影響
- 短期的影響:
- リラクゼーション、多幸感、食欲増進。
- 一方で、口渇、目の充血、心拍数増加、運動能力や判断力の低下。
- 長期的影響:
- 頻繁な使用による記憶障害や精神疾患(特に若年者の場合)。
- 呼吸器疾患(喫煙による場合)。
4. 法規制
- 日本において、大麻は大麻取締法により、所持、栽培、輸入、使用が禁止されている。





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