◉名称
一般名:シクロスポリン
◉分類
免疫抑制剤
◉薬効薬理
T細胞においてシクロフィリンと複合体を形成し、T細胞活性化のシグナル伝達において重要な役割を果たし ているカルシニューリンに結合し、カルシニューリンの活性化を阻害する。これによって脱リン酸化による転写因子NFATの細胞質成分の核内移行が阻止され、インターロイキン-2に代表されるサイトカインの産生が抑制される
◉効能・効果
- 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
腎移植、肝移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植 - 骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制
- ベーチェット病(眼症状のある場合)、及びその他の非感染性ぶどう膜炎(既存治療で効果不十分であり、視力低下のおそれのある活動性の中間部又は後部の非感染性ぶどう膜炎に限る)
- 尋常性乾癬(皮疹が全身の30%以上に及ぶものあるいは難治性の場合)、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、乾癬性関節炎
- 再生不良性貧血、赤芽球癆
- ネフローゼ症候群(頻回再発型あるいはステロイドに抵抗性を示す場合)
- 全身型重症筋無力症(胸腺摘出後の治療において、ステロイド剤の投与が効果不十分、又は副作用により困難な場合)
- アトピー性皮膚炎(既存治療で十分な効果が得られない患者)
- 細胞移植に伴う免疫反応の抑制
◉相互作用
◉薬物動態学的相互作用に関与する要因
- 本剤は代謝酵素チトクロームP450 3A4(CYP3A4)で代謝され、また、CYP3A4及びP糖蛋白の阻害作用を有する
- 本剤はP糖蛋白の基質であるため、P糖蛋白阻害剤又は誘導剤により、本剤の血中濃度が変化する可能性がある
- 本剤の有機アニオントランスポーター阻害により、薬物の肝への取り込みを阻害する
◉薬力学的相互作用に関与する要因
- 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し、病原性をあらわす可能性がある
- 免疫抑制作用を示す薬との併用により、免疫抑制作用が増強することがある
- 腎障害を起こしやすい薬との併用により、腎障害が発現、増悪することがある
- 高カリウム血症を起こす薬との併用により、高カリウム血症が発現、増悪することがある
- 高尿酸血症を誘発する薬との併用により、高尿酸血症が発現、増悪することがある
◉副作用
◉主な副作用
発疹、はきけ、多毛、手足の震え、喉が渇く、頭痛、めまいなど
◉重大な副作用
尿量減少、浮腫、倦怠感
[腎障害]疲れやすい、食欲不振、手や白目が黄色くなる
[肝障害、肝不全]発熱、息苦しい、発疹
[感染症]けいれん、意識障害、視覚障害
[脳症、神経ベーチェット病症状]胃のあたりが激しく痛む、発熱、吐き気
[急性膵炎]
◉補足
TDM対象薬剤であり、TDMする際に全血を用いる










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