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キニノーゲン(Kininogen)

キニノーゲンは、キニンと呼ばれる生理活性ペプチド(例えばブラジキニンやカリジン)の前駆体となるタンパク質である。キニノーゲンは、主に血漿中組織中で存在し、さまざまな生理機能や炎症反応に関与する。

主な役割

  1. キニンの生成
    • キニノーゲンは、カリクレイン酵素によって分解され、ブラジキニンカリジンが産生される。これらのキニンは、炎症や血管透過性の調節に関与する。
    • 炎症反応の調節
      • キニンは血管拡張や血管透過性の亢進を引き起こし、炎症部位への白血球の移動を促進する。
      • 炎症性サイトカインの生成を誘導する。
    • 血圧調節
      • ブラジキニンを介して血管を拡張し、血圧を低下させる作用を有する。

    キニン生成のプロセス

    1. 酵素の関与
      • キニノーゲンは、カリクレイン(血漿カリクレインや組織カリクレイン)によって分解される。
      • キニンの作用
        • 血管平滑筋の弛緩 → 血管拡張
        • 血管透過性の増加 → 浮腫や炎症反応
        • 痛覚の増強 → 痛みを伴う炎症

      病態との関連

      1. 炎症性疾患
        • キニン生成系の過剰な活性化は、慢性炎症や浮腫を引き起こす可能性がある。
      2. 血管浮腫(遺伝性血管性浮腫)
        • キニン系の調節異常により、ブラジキニンの産生が過剰になり、血管浮腫が生じる。
      3. 高血圧
        • キニン系の低下は、血管拡張作用が弱まり、高血圧に寄与する可能性がある。

      医療的応用

      • ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
        ブラジキニンの分解を抑制することで、血圧を低下させる治療法に使用されている。

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