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アルドステロン(aldosterone)

アルドステロン(aldosterone)は、副腎皮質の球状層から分泌されるステロイドホルモンであり、鉱質コルチコイドの一種である。体内の電解質バランスや水分量を調節し、血圧の維持に重要な役割を果たしている。

主な役割

  1. ナトリウムの再吸収促進
    • アルドステロンは、腎臓の遠位尿細管および集合管の上皮細胞に作用し、ナトリウムイオン(Na)の再吸収を促進する。
    • ナトリウムが体内に保持されることで、血液中の浸透圧が増加し、水の再吸収も促される。
  2. カリウムの排泄促進
    • ナトリウムの再吸収に伴い、カリウムイオン(K)が尿中へ排泄される。
    • これにより血中カリウム濃度が調節される。
  3. 水の保持と血圧上昇
    • ナトリウムと水の再吸収が進むことで、血液量が増加し、結果として血圧が上昇する。

分泌調節

アルドステロンの分泌は主に以下の要因で調節される:

  1. レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)
    • 血圧低下や腎臓での血流量減少が検知されると、腎臓の傍糸球体細胞からレニンが分泌される。
    • レニンはアンジオテンシノーゲンをアンジオテンシンIに変換し、さらにアンジオテンシン変換酵素(ACE)によってアンジオテンシンIIに変換される。
    • アンジオテンシンIIが副腎皮質に作用し、アルドステロン分泌を刺激する。
  2. 血中カリウム濃度の上昇
    • 血中のカリウム濃度が高くなると、アルドステロン分泌が促進される。
  3. 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)
    • ACTHも一時的にアルドステロン分泌を刺激するが、主要な調節因子ではない。

関連疾患

  1. アルドステロン過剰症(原発性アルドステロン症)
    • 副腎腺腫や副腎皮質過形成などにより、アルドステロンが過剰に分泌される。
    • 高血圧や低カリウム血症を引き起こす。
  2. アルドステロン欠乏症
    • アジソン病などにより、副腎皮質ホルモンの分泌が低下し、アルドステロンも不足する。
    • ナトリウム喪失や低血圧、カリウム過剰(高カリウム血症)を引き起こす。

医療への応用

アルドステロンの作用を阻害する薬剤(アルドステロン拮抗薬)は、高血圧や心不全の治療に使用される。代表的な薬剤には、スピロノラクトンエプレレノンエサキセレノンがある。

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