アスパラギン(Asn, N)は、タンパク質を構成する非必須アミノ酸の一つで、化学式は C4H8N2O3 である。グルタミンと同様に、側鎖にアミド基(-CONH2)を持つ特徴的なアミノ酸で、さまざまな生体反応やタンパク質の機能に重要な役割を果たす。
構造と性質
- 構造:
- アスパラギンは、アミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を持つアミノ酸で、その側鎖はアミド基(-CONH2)を含んでいる。
- 側鎖のアミド基が極性を持つため、アスパラギンは親水性のアミノ酸に分類される。
- 性質:
- アスパラギンは、水素結合を形成しやすい性質を持ち、タンパク質の立体構造の安定化や分子間相互作用に寄与する。
- 加熱や酸化条件下でアスパラギンが反応すると、有害物質である アクリルアミド が生成されることがある。
生理的役割
- タンパク質の構成要素:
- アスパラギンは、多くのタンパク質や酵素の構造中に含まれている。
- タンパク質内では、水素結合の形成を通じてタンパク質の折りたたみや安定性をサポートする。
- 糖鎖付加:
- アスパラギンは、糖鎖付加(N-結合型糖鎖修飾)のターゲットとなるアミノ酸である。この修飾は、タンパク質の品質管理や輸送、機能調節に重要である。
- 代謝:
- アスパラギンは、アスパラギン酸(Asp)からアミド化によって生成される。また、分解される際にはアスパラギン酸に変換され、エネルギー代謝に利用される。
- 神経系:
- アスパラギンは、神経伝達物質の合成や神経細胞の機能維持において重要。
栄養学的側面
- 非必須アミノ酸:
- アスパラギンは体内で合成可能なため、非必須アミノ酸に分類される。
- 食品中の供給源:
- アスパラギンは、以下の食品に多く含まれる:
- アスパラガス(名前の由来でもある)
- 肉類、魚類
- 大豆製品
- 全粒穀物
- ジャガイモ
- アスパラギンは、以下の食品に多く含まれる:
注意点
- アスパラギンが高温で調理される際にアクリルアミドが生成されることがあるため、食品加工時の温度や調理法に注意が必要である。





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