アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)は、アミノ基転移反応を触媒する酵素の一種である。以前はグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT)とも呼ばれていた。ASTは肝臓、心臓、筋肉、腎臓、脳など多くの組織に存在しており、エネルギー代謝やアミノ酸代謝において重要な役割を果たしている。
主な役割と機能
- アミノ基転移反応
ASTは、以下の反応を触媒する:この反応は、細胞内のアミノ酸代謝や窒素代謝の調整において重要である。
- エネルギー代謝との関連
オキサロ酢酸は、TCAサイクル(クエン酸回路)における重要な中間体であるため、ASTはエネルギー産生プロセスにも関与している。
臨床的意義
ASTは、血液検査で測定され、主に肝臓や心臓の機能を評価する指標として利用される。組織が損傷を受けると、ASTが血中に漏れ出すため、その濃度の上昇が観察される。
- 正常範囲
血清中のAST値は、通常10~40 U/L程度であるが、検査機関や測定法により異なる。 - ASTが上昇する主な原因
- 肝疾患
- 急性肝炎(ウイルス性肝炎、アルコール性肝炎)
- 肝硬変
- 肝臓がん
- 心疾患
- 急性心筋梗塞
- 心不全
- 筋疾患
- 筋ジストロフィー
- 横紋筋融解症
- 肝疾患
- ASTとALTの比較
- ASTは肝臓以外の組織にも多く存在するため、心筋や筋肉の障害を反映する場合がある。
健康管理のために
AST値が異常な場合は、次のような生活習慣を見直すことが重要である:
- 過度なアルコール摂取の制限
- 肝臓や心臓に負担をかける薬剤の適切な使用
- 適切な食生活と運動習慣




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