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アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)は、アミノ基転移反応を触媒する酵素の一種である。以前はグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT)とも呼ばれていた。ASTは肝臓、心臓、筋肉、腎臓、脳など多くの組織に存在しており、エネルギー代謝やアミノ酸代謝において重要な役割を果たしている。

主な役割と機能

  1. アミノ基転移反応
    ASTは、以下の反応を触媒する:

    この反応は、細胞内のアミノ酸代謝や窒素代謝の調整において重要である。

  2. エネルギー代謝との関連
    オキサロ酢酸は、TCAサイクル(クエン酸回路)における重要な中間体であるため、ASTはエネルギー産生プロセスにも関与している。

臨床的意義

ASTは、血液検査で測定され、主に肝臓や心臓の機能を評価する指標として利用される。組織が損傷を受けると、ASTが血中に漏れ出すため、その濃度の上昇が観察される。

  1. 正常範囲
    血清中のAST値は、通常10~40 U/L程度であるが、検査機関や測定法により異なる。
  2. ASTが上昇する主な原因
    • 肝疾患
      • 急性肝炎(ウイルス性肝炎、アルコール性肝炎)
      • 肝硬変
      • 肝臓がん
    • 心疾患
      • 急性心筋梗塞
      • 心不全
    • 筋疾患
      • 筋ジストロフィー
      • 横紋筋融解症
  3. ASTとALTの比較
    • ASTは肝臓以外の組織にも多く存在するため、心筋や筋肉の障害を反映する場合がある。

健康管理のために

AST値が異常な場合は、次のような生活習慣を見直すことが重要である:

  • 過度なアルコール摂取の制限
  • 肝臓や心臓に負担をかける薬剤の適切な使用
  • 適切な食生活と運動習慣

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