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がん遺伝子とがん抑制遺伝子

こんにちは。今回は「がんの発生に関わる遺伝子」、すなわちがん遺伝子とがん抑制遺伝子について学んでいきます。

がんの原因は「生活習慣」だけではなく、細胞内の遺伝子異常にも深く関わっています。
とくに、細胞の増殖をコントロールする役割をもつ遺伝子が変異すると、“アクセルが踏みっぱなし”や“ブレーキが壊れた”状態になり、がん化が進行してしまうのです。

がん遺伝子とは?(=アクセルが暴走した状態)

まず、がん遺伝子(oncogene)とは、本来は「正常な増殖シグナルを出す遺伝子」だったもの(=がん原遺伝子)が、変異を起こしてがん化を促進する遺伝子に変わったものです。

つまり、“アクセル”が壊れて踏みっぱなしになっている状態です。

がん遺伝子は、以下のように多様な機能を持ち、細胞増殖の様々な段階を制御しています。

がん(原)遺伝子 主な機能
ras GTP結合タンパク質(細胞増殖のスイッチ)
erbB, EGFR, erbB-2 増殖因子受容体型チロシンキナーゼ
src, c-abl 細胞質チロシンキナーゼ
raf, akt セリン・スレオニンキナーゼ
myc, fos, jun 核内転写調節因子(遺伝子発現を制御)
sis 増殖因子
kit 増殖因子受容体

語呂で覚えよう:がん遺伝子

スーパーで子供が最後に欲しいものを選ぶ

  • スーパー:src

  • 子供:kit

  • 最後:ras

  • 欲しい:fos

  • 選ぶ:erbB

これで、がん遺伝子の主要メンバーが覚えやすくなります。

がん抑制遺伝子とは?(=壊れたブレーキ)

がん抑制遺伝子(tumor suppressor gene)は、文字通り細胞の増殖を抑えるブレーキの役割をもつ遺伝子です。

これらが失われたり、機能しなくなったりすると、異常な細胞が増え続けてしまうという問題が起こります。つまり、「ブレーキがきかない車」と同じ状態になるというわけですね。

代表的ながん抑制遺伝子とその働きは以下の通りです。

がん抑制遺伝子 主な機能
BRCA1, BRCA2 DNA修復(遺伝子の傷を修正)
APC 細胞内シグナル伝達の制御
Rb, p53 細胞周期のチェックポイントを制御
BAX アポトーシスの制御

語呂で覚えよう:がん抑制遺伝子

アップル柄のブラジャー、奪われ降参

  • アップ:APC

  • ブラジャー:BRCA

  • 奪う(英語:rob:Rb

  • 降参:p53

語呂で整理することで、出題時に混乱しにくくなります。

✅がん遺伝子 vs がん抑制遺伝子の違いまとめ

比較項目 がん遺伝子 がん抑制遺伝子
正常時の働き 細胞を増殖させる 細胞の増殖を抑える
がん化の原因 過剰な活性化(変異で機能↑) 機能の喪失(欠失・不活性)

🎓まとめ

  • がん遺伝子=アクセルがん抑制遺伝子=ブレーキ

  • 両方に異常があると、細胞は無制限に増殖し、がん化が加速

  • 語呂合わせで分類と名称をセットで暗記すると国家試験対策に有利

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