薬剤師国家試験出題項目

X線結晶構造解析

X線結晶構造解析は、分子の構造を高精度に決定することができる解析法であり、低分子のみならず巨大なタンパク質でも、良質な結晶を得ることができれば、分子構造の決定が可能である。

1 X線結晶構造解析の原理

 X線結晶構造解析は、結晶にX線を照射したとき結晶中の分子に含まれる原子の電子が強制振動することによりX線が散乱されることを利用し、精密な分子の構造を確認することができる。
本解析法では、散乱されたX線により認められる回折斑点の強度を測定し、電子密度の分布(分子内の原子配置)をフーリエ解析によって復元する。

電子密度の高いところに原子を当てはめると、分子モデルを得ることができる。

<参考:X線の発生>
X線回折法では、封入式X線管球より発生させた固有X線が用いられる。また、X線の波長を正確に制御することができるシンクロトロン放射光をX線源として用いることがある。

●封入式X線管球
 陰極(フィラメント)から放出された熱電子を対陰極に衝突させ、X線を発生させる装置を封入式X線管球という。封入式X線管球より、連続X線と特性(固有)X線が発生する。特性(固有)Xとは、固有の波長を持ったX線であり、その波長は対陰極に用いる金属に依存する。X線回折法では、X線源の対陰極にモリブデン(Mo)、銅(Cu)が用いられる。

-薬剤師国家試験出題項目

Copyright© yakugaku lab , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.