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リボース

リボースは、単糖(五炭糖)の一種で、分子式はC₅H₁₀O₅である。五員環構造を有するアルドース(アルデヒド基を持つ糖)に分類される。リボースは、生命活動において極めて重要な役割を果たす化合物であり、以下の特徴と機能を有している。

リボースの特徴

  1. 構造:
    • リボースは5つの炭素原子を持つ単糖である。
    • 直鎖型環状型(フラノース型)をとるが、生体内では環状型が主に存在する。
    • D-リボースが生物学的に活性のある形である。
  2. 親水性:
    • 多くのヒドロキシ基(-OH)を有しているため、水に溶けやすい。

リボースの生理的役割

  1. 核酸の構成成分:
    • リボースは、RNA(リボ核酸)の骨格を構成する重要な成分である。RNAのヌクレオチドは、リボースと窒素塩基、リン酸が結合して形成される。
    • また、DNAにおいては、リボースのヒドロキシ基(2位)が水素(H)に置換されたもの(デオキシリボース)が用いられる。
  2. エネルギー代謝:
    • リボースは、ATP(アデノシン三リン酸)やGTP(グアノシン三リン酸)などの高エネルギー分子の構成成分としても重要である。これらはエネルギーを供給する化合物であり、リボースがそれらの中心構造を担っている。
  3. 補酵素の成分:
    • リボースは、NADHFADH₂CoAなどの補酵素にも含まれており、これらの化合物が細胞内の化学反応を触媒する役割を果たす。
  4. 代謝経路:
    • ペントースリン酸経路において生成され、核酸合成や還元型補酵素(NADPH)の供給に関与する。

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