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第99回薬剤師国家試験 問140(理論問題) 廃棄物処理

 廃棄物処理に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 我が国の一般廃棄物最終処分場の残余容量と残余年数は、2000年以降減少し続けている。
  2. 産業廃棄物の処理は、直接再生利用、中間処理(減量化と再生利用)、最終処分に分けられ、総排出量の約50%が最終処分されている。
  3. 産業廃棄物の不法投棄を防止するため、産業廃棄物の処理を委託する排出業者にはマニフェストの交付が義務付けられている。
  4. PRTR制度は、第一種指定化学物質と第二種指定化学物質の両方に適用される。
  5. 海洋への廃棄物処理及び有害廃棄物の越境移動を防止するための国際的対応として、ロンドン条約及びバーゼル条約がそれぞれ締結されている。

解答・解説

解答
3、5

解説
1 誤
 残余容量とは、最終処分場で処理することが可能な廃棄物の容積であり、残余年数とは、現在使用されている最終処分場が満杯になるまでの年数のことである。2000年(平成12年)以降、我が国の一般廃棄物最終処分場の残余容量はほとんど変化していない(減少傾向〜横ばい)が、残余年数は増加している。

2 誤
 産業廃棄物の処理は、直接再生利用、中間処理(減量化と再生利用)、最終処分に分けられ、総排出量の約4%が最終処分されている。

3 正
 産業廃棄物の不法投棄を防止するために、産業廃棄物の処理を委託する排出業者にはマニフェストを交付する義務が課せられている。

4 誤
 PRTR制度とは、人の健康や生態系に悪影響を及ぼすおそれのある化学物質の排出量及び移動量を事業者自らが把握して国に届出を行い、国は届出データや統計資料などを用いた推計に基づき、排出量及び移動量を集計及び公表する制度のことであり、第一種指定化学物質のみ適応される。

5 正
 海洋への廃棄物処理については、ロンドン条約で規制されており、有害廃棄物の越境移動については、バーゼル条約で規制されている。

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