必要治療数(NNT)に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 統計的有意差を検出するために必要な症例数のことである。
- 相対危険度減少率の逆数で示される。
- 絶対危険度減少率が大きくなるほど大きい値となる。
- 必要治療数が大きいほど有効な治療法であると考えられる。
- プラセボ群での有効率が25%、実薬群での有効率が50%の場合、必要治療数は4である
必要治療数(NNT)に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 誤 5 正解答・解説
5
1 誤
必要治療数(NNT:number needed to treat)は、「治療効果を一例観察するためにその治療を何人に行えばよいか」を表す指標である。
NNTは、絶対危険度減少率の逆数で示される。
なお、絶対危険度減少率は以下の式で表される。
絶対危険度減少率=プラセボ群の疾患発生率-実薬群の疾患発生率
絶対危険度減少率=実薬群の有効率-プラセボ群の有効率
NNTは、絶対危険度減少率が大きくなるほど小さい値となる(解説2参照)。
NNTが大きい治療法は、治療効果を一例観測するのに、その治療を多くの人に行う必要がある。そのため、NNTが大きい治療法は有効性の低い。
プラセボ群での有効率が25%、実薬群での有効率が50%の場合、絶対危険度減少率を以下のように求めることができる(算出する式については、解説2参照)。
絶対危険度減少率=0.5-0.25=0.25
また、NNTは絶対危険度減少率の逆数であるため、NNTを以下のように求めることができる。
NNT=1/0.25=4
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