固体薬物の溶解速度を回転円盤法で測定し、以下の結果を得た。シンク条件下のみかけの溶解速度定数(min−1・cm−2)に最も近い値はどれか。1つ選べ。
ただし、円盤の有効表面積は1 cm2とし、試験中は変化しないものとする。また、溶液温度は一定であり、薬物の溶解度は0.5 mg/mLとする。
- 0.010
- 0.014
- 0.016
- 0.018
- 0.020
固体薬物の溶解速度を回転円盤法で測定し、以下の結果を得た。シンク条件下のみかけの溶解速度定数(min−1・cm−2)に最も近い値はどれか。1つ選べ。
ただし、円盤の有効表面積は1 cm2とし、試験中は変化しないものとする。また、溶液温度は一定であり、薬物の溶解度は0.5 mg/mLとする。
解答 解説 <薬物の表面積Sを求める> これらのことから、①式よりみかけの溶解速度定数k(min-1・cm-2)を以下のように求めることができる。解答・解説
5
溶解過程が拡散律速となる場合、その溶解速度は、Noyes−Whitney式(①式)で表すことができる。
問題文に「円盤の有効表面積は1 cm2」とあることから、Sを以下のように求めることができる。
S=1 cm2
<(Cs-C)を求める>
問題文に「シンク条件下」「薬物の溶解度は0.5 mg/mL」とあることから、(Cs-C)を以下のように求めることができる。
Cs―C≒Cs=0.5 mg/mL
<溶解速度を求める>
シンク条件下では、濃度と時間が比例関係になるため、速度が一定になる(本設問のデータより6 minまでは、時間と濃度の関係は比例関係にあるため、6 minまではシンク条件である)。このことから、表のデータより溶解速度を以下のように求めることができる。
0.010 mg・mL−1・min−1=k・1 cm2・0.5 mg/mL
k=0.020(min-1・cm-2)
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[…] 第98回 問173 […]