抗菌薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- バンコマイシンは、ペプチドグリカン末端に結合し、細胞壁の合成を阻害する。
- ミノサイクリンは、細胞膜を障害し、細菌の細胞内物質を漏出させる。
- イソニアジドは、ミコール酸の生合成を阻害し、結核菌に対して抗菌作用を示す。
- ホスホマイシンは、細菌のリボソーム30Sサブユニットに作用し、アミノアシルtRNAとリボソームの結合を阻害する。
- セフジニルは、DNA依存性RNAポリメラーゼを阻害し、RNA合成を抑制する。
抗菌薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 誤 5 誤解答・解説
1、3
1 正
バンコマイシンは、細菌の細胞壁合成酵素の基質であるD-アラニル-D-アラニンに結合し、細菌の細胞壁合成を阻害する。
ミノサイクリンは、テトラサイクリン系抗菌薬であり、70Sリボソームの30Sサブユニットに結合することことにより細菌のタンパク質合成を阻害する。
イソニアジドは、結核菌に特異的な細胞壁成分であるミコール酸の生合成を阻害することで、抗結核作用を示す。
ホスホマイシンは、細菌の細胞壁の成分であるペプチドグリカンの合成を初期段階で抑制し、細菌の細胞壁合成を阻害する。
セフジニルは、セフェム系抗生物質であり、細菌の細胞壁合成酵素であるトランスペプチダーゼ(ペニシリン結合タンパク質:PBP)に結合することで、細菌の細胞壁合成を阻害する。
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