抗てんかん薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- カルバマゼピンは、電位依存性Na+チャネルを遮断し、強直間代発作を抑制する。
- バルプロ酸は、セロトニン5-HT1A受容体を遮断し、すべての型の全般発作を抑制する。
- プリミドンはGABAトランスアミナーゼを阻害するので、フェノバルビタールとの併用で相乗効果が期待できる。
- クロナゼパムは、ベンゾジアゼピン受容体を遮断し、複雑部分発作を抑制する。
- エトスクシミドは、T型Ca2+チャネルを遮断し、欠神発作を抑制する。
抗てんかん薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 誤 5 正解答・解説
1、5
1 正
カルバマゼピンは、電位依存性Na+チャネルを遮断し、Na+流入を抑制することで、強直間代発作や部分発作を抑制する。
バルプロ酸は、GABAトランスアミナーゼを阻害し、GABAの分解を抑制することで、すべての型の全般発作を抑制する。
プリミドンは、生体内で一部代謝され、フェノバルビタールとなり、GABAA-Cl-チャネル複合体のバルビツレート結合部に結合することで抗けいれん作用を示す。プリミドンとフェノバルビタールは作用点が同じであるため、併用すると相加効果が期待できるが、相乗効果は期待できない。
クロナゼパムは、GABAA受容体−Cl-チャネル複合体のベンゾジアゼピン受容体に結合することで、複雑部分発作やミオクロニー発作などを抑制する。
エトスクシミドは、T型Ca2+チャネルを遮断し、T電流を減少させることで欠神発作を抑制する。
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[…] 第98回 問156 […]